ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

barにひとり-TAKE1-

bar 「時の扉」

日頃の喧噪を忘れ、ひとりで飲むには居心地の良い場所。

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いつものようにひとりで飲んでいると、
ひとり気になる男が。
 
 
酔った勢いもあり話かけてみることに。

ちなみに、男は名乗らなかった為、
仮に「槇原」としておく。


-こんばんは。

槇原:こんばんは

-おひとりですか?

槇原:ええ。

-この店、よく来ます?

槇原:そうですね、割と、どんなときも。

-おおっ、常連ですね。

槇原:はい・・・。

-なんか、元気無いですね。

槇原:彼女にフラれまして。

-あ~、それはそれは。

槇原:もう恋なんてしないって思いました。

-そうですか・・・
飲みましょう、今日は。
一杯オゴりますよ、何にします?

槇原:じゃあ、MILK。

え!?

槇原:これから、迷い探し続ける日々です。

-結構落ち込んでますね。

槇原:会社もズル休みしましたから。

-そうしたい時、ありますよね。
浮気でもしたんですか?

槇原:彼女が浮気したんです。

-重いですねぇ・・・。

槇原:彼女の恋人は僕の友達でした。

-さらに重いですねぇ・・・。

槇原:カッコ悪いくらい何も話せなくなるよ。

-まあまあ、そんなに落ち込まないで。
ん?
その鼻の傷、どうしたんですか?

槇原:失恋を機に、整形しようと思いまして。 あと何回か、手術するんですけどね。

-思い切ったことしますねぇ。
これで新しい自分になれますね。

槇原:ええ、先生が言うには手術が終われば、「世界にひとつだけの鼻」ですよって言ってくれて。

-いいですね、前向きでいきましょうよ。

槇原:もうナンバーワンにならなくてもいいと思うようになりましたよ。

-そうでしょう、そうでしょう。

槇原:「No.1」なんて歌ってる奴なんか大っ嫌いですね。

-それは言い過ぎでしょう。まあ、前向きに考えるのは、いいことですよ。

槇原:もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対!

-あっ!ちょっと!


そう言って店を出て行った槇原。
支払いは、なぜか私に。
一杯オゴるはずが全部オゴる事になってしまった。

-ねぇ、マスター。

・・・。

-マスター?

・・・。

-上杉さん?

ちなみに店のマスターの 名前は「上杉」である。

上杉:名前で呼ぶのやめてください。

-支払いは私がした方がいいのかな?

上杉:さようでございます。

-じゃあツケといて。

上杉:世界が終わるまでに払ってくださいよ。

・・・っつぁぁぁぁぁぁ!