ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

食器洗い洗剤「フロッシュ」と水質汚濁防止法

カエルの洗剤、ご存知ですか?

環境先進国のドイツからやってきた食器洗い洗剤。

その名も「フロッシュ」

奥様の手荒れも、これで安心!

みなさん、洗ってますか?
日照ノ秋人です。

奥様方のきれいなおててを荒らさないためにも・・・
ってこの私がそんな月並みな記事を書くとでも思って!?

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手荒れしないと評判

世の奥様方はフロッシュという洗剤を3、4年前くらいから ご存知と思いますが、日本製洗剤に比べて手荒れしないということで スマッシュヒット(この表現、今します?)しました。

我が家でも3年前に導入して使用しましたが、 私と奥方が気づいてしまったことがあります。

そもそも、なぜ「手荒れをしないのか」を。

フロッシュを使ったことがある人はわかると思いますが、 日本製に比べて泡立ちが少ないのです。

つまり、「そんなに洗浄力は強くない」のです。

洗剤が強力じゃないから手荒れしない。
ものすごく単純な理由であり、「そりゃそうだわな感」がありました。

そして、
泡立ちが悪いことで洗浄力が弱い。
いっぱい使う。
いっぱい売れる。
いっぱい使うから手が荒れる。

そんなサイクルに気づくと、別にフロッシュでなくてよいのではという 答えに到達します。

それに対して日本製は

割と強力な洗浄力で、少量でもすごく泡立ちます。
つまり、そんなに量を使わなくて済むわけです。

昔の洗剤は、もっと量を使ってましたよね?
それこそフロッシュを使う量と変わらないくらい。

洗剤売り場を見てわかりますが、日本製の洗剤の量と、 フロッシュの量は違います。

つまり、一回の食器洗いで使う量は違うのです。
フロッシュは多めに、日本製は少なめに。

では、なぜ日本製洗剤は少なくて済むのか。

水質汚濁防止法が絡んでいる

ジャパンの川は、かなり水質汚濁が進行しており、主な汚染物質はなんと 「食器洗い洗剤」でした。

水質汚濁防止法として、どこからの圧力かはわかりませんが、 各洗剤メーカーにある通告があったとのこと。(すいません、どこかからの情報です)

その通告とは。
「洗剤の量が少なくても能力のある洗剤をつくれ」
というものでした。

各メーカーは悩みます。
そんなもの作れない、無茶ぶりだ。
そんなことをぶつぶつ言いながらも作ってしまうのです。
ちょっと違った洗剤を。

それは
・洗剤の量が少しですむようになった
・除菌機能(菌の繁殖を防ぐ)を配合した

という2点。

量が少しで済むようになったというのは、メーカー側から見れば 全然おいしくありません。
なんせ、数が売れなくなりますからね。

しかし、今までの食器洗い感覚の我々日本人。
今までのノリでたくさんの洗剤を使ってしまいます。

今までより強力な洗剤を、今までと同じ量使ってしまったら、 川の汚れなんか一層ひどくなってしまいます。

そして性能が強力になった分、手荒れがフォーカスされるようになりました。

そんな悩める日本人のニーズにがっちりハマった「フロッシュ」が登場になります。
フロッシュ程度の洗浄力ならば、今までの感覚の量で使え、且つ 強くないから手荒れが気にならない。

と、なると、結局今までと変わらねぇじゃん!ということになりますねぇ。

しかし日本の企業は凄かった

ここで取り上げるのは、無茶ぶりでもなんとか作ってしまった洗剤の機能、 「除菌」です。

この食器洗い洗剤における「除菌」について理解している人が 驚くほど少ないことに気づいたのです。

テレビCMでも、その洗剤の使い方、除菌については説明がありましたが、 大半の人がその役割を理解できていません。

その除菌の役割とは、
食器洗いが終わった後のスポンジを絞らなくて良くするためなのです。

水を切るためか、スポンジの保護かわかりませんが、スポンジを最後に ギューっと絞ってしまう方、多いと思うんです。

すると、食器洗いが終わった後の洗剤も川へGOしてしまいます。
日本の企業はそこへ着目します。
「それ、無駄じゃね?」と。

スポンジは絞らないで泡が残ったまま放置で良い。
放置しても除菌のおかげでスポンジが腐らない。
その泡は再度使うことができる。
日本の企業が、川に流れる洗剤を少なくするために考えた結論がコレです。

結果的に、洗剤の量が少なく済むことにもつながり、 無茶ぶりミッション達成という事になりました。

マトメ

フロッシュは後発のくせに「手荒れしない」が話題を呼び、 結局今まで通り水質を悪くしてしまってます。

日本製洗剤をつかえば、少量&泡の再利用可で水質が改善されるかもしれませんが、 ドイツ生まれの洗剤「フロッシュ」という「謎のカジュアル感」が 奥様方を突き動かすんでしょうね。

結局は使い方。

製品の性能に頼るのでなく、モノを見極めて使う必要があるのではないでしょうか。

ただしい使い方なら、メーカーが言う正しい使い方なら、 水質も手荒れも改善されるのではないでしょうか。

で、世にあふれたフロッシュ、どうする?