ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

拝啓、雷様。ギョーザ食いたい。

イナズマッ!

いやぁ、怖いねぇ。

カミナリって怖いんですよ。

雷といえばあれはかれこれ・・・
20年前か。私は栃木県に出入りしてました。 夏を思い出すと「栃木」と頭に浮かぶ。 一体、なにがあったのか。

f:id:hiderino-akihito:20190812191612j:plain

宇都宮。

朝イチからおじさんと若かったあの頃の私で新幹線を乗り継ぎ、 午後イチの打ち合わせに向けて宇都宮でランチでもいただこうとしていました。

宇都宮といえば、ギョーザだね。

そんなこと言うパートナーのおじさんに、
打ち合わせっスよ、ギョーザやべぇっスよ。と私は断固反対。

ギョーザが絶対に無さそうな「九州系居酒屋」に入り、 よくあるランチでもと思ったのだ。

幸いランチにはギョーザが無く、 胸をなでおろす私を後目に、メニューをガン見していたパートナーはやってしまうのだ。

ギョーザひとつ。

え。

だって食べたかったんだもん。

いやいや今日から2週間滞在ですよ。 説教ですよ、説教。 若造に説教喰らってギョーザも喰らうパートナージジイ。 九州居酒屋にまでギョーザ置くなよなぁ~宇都宮。

もちろん、昼からの打ち合わせが臭いのなんの。 客先から「ギョーザ食べてきたの?」と言われ、 「夜食べればいいのに」と言われ、 なんで当時若造のワタシがイヤミ言われなきゃならんのだと モヤモヤしながらそろそろ夕刻。

最後に現場でも視察して今日は終了しようかと思っていたら、 客先は「明日朝からでいいよ」とのこと。いやいや、時間あるし、今からでも。と追いすがる私に、「雷様(らいさま)知らないかぁ」という客先。

らいさま?

誰だソレ。


急に空が曇りだし、

ああ、空が泣き出しそうだなぁ。

と斜に構えて呟いた私に、突然の大雨と雷が襲った。

ただごとじゃない、土砂降り。 こりゃあ視察どころじゃない、だって雷も凄いんだもん。

「これがこの辺で言う雷様(らいさま)というものだよ。」

ああ、カミナリさんのことですか、それにしても突然すぎやしませんかね。 そこから2週間の滞在でしたが、ほぼ毎日夕方に「らいさま」登場。 3時過ぎには「そろそろ来るよ~」って言ってたもん。 コンセントの延長コードは「らいさま仕様」とのこと。 そんなの名古屋じゃ売ってない!


その滞在で私はあることにハマっていた。

痛風で呑めなくなったパートナーのおかげで、 夕飯はコンビニ弁当になってしまった私はいつも行くコンビニのガングロギャルにお熱になってしまっていた。

「お弁当、あたためますか?」

イントネーションの「あ」が低く「たためますか?」が上ずんでいる。 つまりイントネーション方言(私命名 これが愛おしくて仕方なくなってしまったのだ。

全国のあちこちに行くと、この「イントネーション方言(私命名)」で 胸キュンしてしまう自分に気づいてしまう。 もうクセみたいなもんだ。名古屋弁を語るガングロギャルには何の感情も沸かないのに不思議である。

この宇都宮ガングロギャルにハマってしまった私は、 結局一度も「ギョーザ」を食べる事なく宇都宮を後にしてしまった、無念。

まぁ、またいつか来るっしょ。
若さゆえ(当時)の軽い感覚で宇都宮を後にしたのだが、 それ以来一度も訪れていない。 なんせお客様がドイツに転勤になってしまったからだ。

ドイツのせいでギョーザが食べられない、 なあんて言ってしまうとドイツの人に悪いので ねぇ雷様。ぼくギョーザ食べたい。と心の中で思うのだ。

夏になると、いつもこんなことを思い出す。 さっきまで穏やかな晴れだったにもかかわらず、 安定の雷様(らいさま)なのだから、天国と地獄。 慣れっこになると、雷が怖くなくなるのかなぁ。

雷様(らいさま)が来るから、居酒屋で雨宿り。 冷えたビールとアツアツのギョーザでやりすごしたい。 吐息なんかどうだっていい、夕まずめ。 ガングロギャルに温めてもらって横になりたい。

20年前のハタチの自分に、この楽しみ方は教えられない。

written by 日照ノ秋人
あのガングロギャルも20年経っているのだなぁ。


ガングロギャルとは関係ない話

hiderino-akihito.hatenablog.com

hiderino-akihito.hatenablog.com