ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

ラピュタを家族全員で観て夢が無いといわれた

ジブリ作品が好きで好きでたまらない我が奥方は、 その中でも好きな作品はセリフまで覚えてしまうほどで、 私から見てとても気持ちが悪い

テレビの再放送なんか観てしまうと、もうイケナイ。 特に夏休み期間なんかは必ず何らかを放送するので、 始まる前から誰もが覚えていないような「ほそ細かい」セリフを 生活の中に織り交ぜてくるのだ。

2019年、夏休みは「天空の城ラピュタ」。 夜更かしの許可を出して、家族全員で観た。

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振れば事前にセリフを言う奥方を見て、 我が子は驚愕の顏をしていた。 よくもまぁそんなに「ほそ細かいセリフ」まで覚えているのかと感心するが、 世の中には我が奥方のような方はきっといっぱいいるのだろうと思う。

そして我が家のように感心とおおいなる呆れ顏が交差して、 微妙な空気になるのではなかろうか。

私は「天空の城ラピュタ」を観て、ひっかかる点がふたつあった。

それは「なぜ以前栄えたラピュタが滅んだのか」という点と、 竜の巣突入時の無音部で父の幻を見たパズーが「何をつぶやいたのか」という点だ。

これ幸いと、ジブリマニアの我が奥方に映像をリアルタイムで確認しながら討論することにした。


ネットでもいろんな考察がされているジブリ作品は、 「なんらかの意図を作品に織り交ぜている」 難解な物語になっている。

それゆえ、さまざまな解釈がされているのだが、 ネットでやいのやいのされている解釈ではつまらない私は、 もっと変な角度で作品を観ている。

まず、「なぜ以前栄えたラピュタが滅んだのか」について我が奥方は、 「疫病やら内紛やら」という考察だった。
※奥方と私は原作を読んでいない。

そんな安直な。

だれでも想像つきそうな考察はつまらん。
ってこき下ろした私は、 「あれだけ上空に住んでいるのだから被ばく線量は高そうだよね」 と己の意見を出してみたのだが、それを聞いた我が奥方は 「夢が無いね」と言った。

夢が無い?
現実的な発想は夢が無いのか。
飛行機に乗っても少しは被ばくするのに、 上空にステイしてたら相当でしょうが。 雨が降ら無さそうだから水不足とか言えばよかったのだろうか。

我が子は「ひばくせんりょーってなに?」 なあんて言うから、いずれわかるさって言ってやった。


次に竜の巣の無音部だ。

事前に家族には周知していたので、家族全員パズーの口の動きに注視していた。

飛行船がボロボロになりながらラピュタに突入する父。

パズーに振り向く父。

そこで、パズーが何かをつぶやく。

口の動きはなんだ。
我が奥方はネットの大衆と同じように 「父さん」だろあれは、と言う。

そんな、ありきたりな答えはつまらん。

私はどう見ても、いや、
人生でラピュタを10回以上は見ていてもあの口の動きは 「たまらんな」だろう。

夢が無いな。

また呆れられた。


私はウケ狙いでもなんでもなく、素直に真剣にそう思っているのだが、 本当に夢が無いのだろうか。

きっと冷血な私はファンタジーに夢を見出すことができないのだ。 つまりジブリ作品のような、なんらかの意図を織り込んだ物語から 何かを汲み取る事が出来ないということだ。

我が子は無邪気にコミカルな部分ではおおいに笑って、 おとなたちが組み込んだ深い意図なんかは気にもせずに 作品に見入っていた。

きっと私も同じなんだろう。
人間いくつになっても子供の部分はそのまま残る。

だから人生の先輩は、自分より年上の高齢者に対して、 「先輩」とか「兄さん」とかって言うのだろう。

でもあれは、絶対「たまらんな」だと未だに思っているよ、先輩。

written by 日照ノ秋人 いい歳こいてまだ子供


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