ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

美を追究するオヤジになった日

出張などで使っていた、汚れた衣類や区別したい荷物を入れるトートバックが壊れた。

まぁ、100均のだったから悲しくもないワケだが、 急遽新しいカバンが必要になった。

条件は中がツルツル(汚れがつきにくい)で、 背負えるリュックタイプであること。

それに、何といっても価格。

どーでもいい衣類を入れるから、できるだけ抑えたい。 かといって、300均に売っているペラッペラのでは心もとない。

ここ2か月あまり買い物に出かけては、 条件を満たすナイスなリュックを探すレーダーに能力全振りのアホ面で ひたすら探していた私である。

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閉店セールを終えたばかりのとある店。

残りに残った様々なバッグの中に、 ものすごく売れ残っているリュックがあった。

私の条件に全て合致するそれは、お値段が70~90%オフと 豪快に書かれた棚の中で「税込み1000円」となっていた。

ま、コレでいいっしょ。

心の中で「めっけもん」とつぶやきながら、 レジでお支払いをしていると奥方が、
「え、いいの?」
と言ってきた。

ん、なにが?

そのリュックにはデカデカと文字が書かれていたが、 その文字を読まずに私は購入し、店員から手渡された時点で奥方がその文字に気づいた。

書いてあった文字とは、

「PURSUE BEAUTY」

パー・・・・ビューティー

直訳すると、
「美を追求する」

OH・・・なんてことだ。

私にピッタリではないですか!


日本の衣類や雑貨にかかれた謎の英字は妙な角度のものが多い。

これは一体誰が決めているのだろうか。

偉いおじさんたちがデザイン会議みたいなものを開催し、 そこでホワイトボードなどにつらつら書きながら決定しているのだろう。

「スラムダンキー」と書かれたスポーツバッグやら、 「WOMEN」と書かれたTシャツやら(これをおじさんが来ていたのを見たときは笑った)、 どうしてこうなっちゃうのかなぁという文言があふれているのだ。

そしてそれは日本国内に限らず、世界中にもあふれている。

漢字が大好きな外国人のタトゥーでは、 「クールガイ」を和訳した漢字を入れようとして「冷奴」と彫られたり、 書道、剣道、柔道などの「道」という漢字を入れようとして「水道」だったり、 だれの指摘もなかったのかい?と思いたくなることも多い。

私が購入した「美を追求するリュック」も、 なぜにリュックに書いてしまうのだろうか。

謎が多い商品は売れない。

閉店セールになってしまっても売れ残る理由がわかる気がする。 まぁ、それを購入してしまう私も私だが。


そもそも、美を追求するってどんなことだろう。 肌荒れとか肌ケアとかから始まってメイクだのを追求するのだろうか。 カウンセリング化粧品売り場にいるオネーサン達は、 もちろん追及しているのだろう。

でもさすがに「整形」とかは違う気がする。 追求するから整形、という思い切った行動は「追求」というより「悩み」に近い。

顏がコンプレックスというひともいるので、 整形をしてしまうのは心のケアとして良いことだと私は思う。 ただ、私の好きな「リーガルハイ」というドラマにあったように、 「整形すると家族や親族とは疎遠になる」という普段表面的にならない悩みを抱く場合もある。

追及もいいけれど、やはり「やりすぎ」はついていけなくなるのだろう、周りが。

「PURSUE BEAUTY」と書いたリュックを背負うおじさんに、 周りがついていけなくなるかは、これから見ものである。

written by 日照ノ秋人 
パッと見、直訳できるひともいないだろうから大丈夫じゃないか。