ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

怒りノ奥様

なんだコイツー!

何を怒っているんだい、奥様。
私のラッパの様な放屁がシャクにさわったのかい? と思っていたらあの京浜急行の事故。

私が予定していたエントリーをわざわざ急遽変更してこの記事に差し替えるのだから、 凄まじいお怒りを見せてもらえるのだね。 まぁとりあえず怒りの根源を聞いてみますか。

自分だけ助かろうとして一目散に逃げたオヤジがいる!

あれだけの大事故だ、そりゃあ反射的に逃げたくもなるさ。

乗客には子供、お年寄り、妊娠している人も乗ってたっていうのに!

一目散オヤジを擁護するのはなかなか難しそうだ。

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人助けは大義である。
ただ、怖いのも事実だ。
自分があの場所に居合わせたら、当事者だったら、 「なんだコイツー」と言われない行動が出来るだろうか。

迂闊に線路へは立ち入れないだろうし、 手を差し伸べても人のチカラだけではどうにもできない場合もある。 周囲の状況を見る以外、あの場ではきっと何もできないのではと思う。

一目散に逃げ出したひとはひょっとしたら、 自分が脱出しなければ他の人が出られない状況だったかもしれない。 必要な道具を取りに行ったのかもしれない。 状況を外部のひとに伝えに行ったのかもしれない。

「逃げ出した」だけ切り取ってしまったら、 その後の正義は無かったことになってしまう。 切り取ったものだけを拡散すれば、それはただの低俗な加害行為だ。

従って事故を観に行く野次馬も、 テレビをポカーンと見る大衆も、 やはり状況を見ることしか出来ないのだ。


救いの手を差し伸べるかどうかは実に難しい。

あの事故以外にも、急に近くの人の具合が悪くなったりと、 身近な所でその判断を下さなければならない状況はあるのだ。

私はヒト科に属するオスのおっさんな為、 面識の無い女子が近くで倒れても、 介抱の手はどうしても差し伸べにくいのだ。

倒れた女子だって男手では嫌だろうし、 私の様なおっさんだったらなおさら嫌だろう。

従って世の女子諸君、女性が倒れた場合は手を差し伸べて欲しい。 男では手持ちの衣類やらタオルやらティッシュやら買ってきた水やらを 提供するまでが限界なのだ。

では男が倒れた場合はどうだろうか。

わりと男ってヤツは、面識が無くても、 不思議な一体感を共有出来る妙な生き物ではある。 従って男が手を差し伸べれば良いとも思うのだが、 最近では「カネカネ」言ってヒトを数字や金だと思っている輩や、 スマホばかり見ていて周囲が見えていない輩は多い。

不思議な一体感を共有出来れば良いのだが、 緊急事態に対し無関心な男は想像するより多いと思う。

結局は女性が手を差し伸べることになるのではないか。 そんなふうに男の私は思ってしまった。

だからきっと、世の看護士さんは女子が多いのだろう。 面識が無くとも安心感を与えられるのは特殊技能なのだと思う。 とても立派な人であることが前提だが。

と、なると、冒頭の一目散オヤジの「逃げ出した」部分だけを切り取った我が奥方が、 一方的に責めてしまうのもわからないではない。

現代の男って女性から見て、それほどまでに「ダメ」なんだろう。

足下がヒールでは動き辛かろう。
だからスタンスミスをいつでもカバンに入れておいて、 非常事態時に女子諸君に配るのだ。

ってイデアしか浮かばない私も、やっぱりダメなんだろうな。

なあんてしぼんでいる私の近くで奥方は。

これ絶対去年の冷凍ものだよ!煙も出てないし内臓ペロペロじゃん!

って不漁のサンマ祭りにお怒りの様子であった。

written by 日照ノ秋人 
レディースデイが近いと悟る夫一匹。


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