ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

ノマドコラ ~キミはロボなのか?~

迷惑じゃない?

迷惑じゃないよ、だって客だもん。

カフェのカップルの会話。

「迷惑じゃない?」は彼女。
「客だもん」は彼。

私がそのカップルを店内で見て、 近辺で打ち合わせなど客先をめぐり数時間後。 そのカフェを外から覗いたら「彼」だけが リンゴかじり印のパソコンと共にいた。

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ノマド

ブログを読んだり書いたりしているひとには説明不要ではなかろうか。

私は常々疑問に思う。

ビジネスとしてノマドワーカーをしているなら、 ビジネスの基本的な金の回り方を当然意識しているのだろうなと思う。

なあに、単純なこと。
基本的な金の回り方とは、
ひとを儲けさせて自分も儲かる
ということ。

彼らは意識しているのだろうか。
意識した上で、まわりに見られていることに抵抗はないのだろうか。 自分だけが儲かることは「ビジネス」ではない。 誰かに利益を届けないと、立派なビジネスマンには見られないのだ。

今回は、より極端に書いてしまおう。 誰かに利益を届けないばかりか自分だけ儲かろうと考えているのは、 傍から見ていてメーワクこの上ないのだ。

え、ノマドワーカーだって、誰かに利益を届けているよ。

そう言うのならカフェの店員に「またリンゴが来た」と後ろ指さされていないで、 カフェの売り上げを爆上げさせ、店員に一目置かれ、 さらには特別扱いなどの厚遇をされる程の利益を届けてくれまいか。

でなければ、カフェが死んでしまう。


 
居酒屋でノマドってのはどうだろうか。

もちろん店の売り上げを爆上げさせながら、である。

ビールに焼き鳥、揚げ物ハフハフしながらパソコンをカタカタしている姿は想像できないが、 酔っ払いに混じっての「お金儲け」は逆に「目立たない」気がする。

カフェ程にメーワクではないのでないか、ビジュアル的に。 ビール一杯、ってわけにいかないだろうから、 店の売り上げ的にもメーワクしないだろうし、どうだろう。

今のノマド族って「酒を呑まない事が基本」みたいに、

酒=悪
酒=儲けにつながらない

という謎の風潮がいまだにある。
私も極端だけれども、彼らも充分に極端だと思う。

硬い。

ふにゃけた人間の醜態をさらさずに一心不乱に努力するのは良いことだと思うが、硬い。 硬いひとに仕事なんか出したくない。 というのはひとを見て仕事をしているひとの言い分。

でも、どうせ利益を巡らすなら、 硬い人よりふにゃけたおもしろい人の方が良い、 と思うのが人間らしい気がしませんか?


 
テレワークが真剣に議論され、会社に属するサラリーメンがカフェで仕事をすることも増えてきた。 アフィリエイターもサラリーメンもどちらも、場所を借りる以上カフェをある程度儲けさせなければいけないと思う。 しかし、これは機密保持の観点からどうなのだろうか。

不特定多数の大衆に己の仕事をさらけ出す環境というのは「機密保持」とはいえない。 見られて困る仕事は、カフェではできないと言っていい。

だからある意味、カフェで仕事をしているひとの「仕事」は、 大衆に見せつけられる仕事なのだと思う。

やっぱり、ちょっと軽い。

だからこそ、コワーキングスペースが普及してほしいとも思うのだが、 最近では人手不足による店舗無人化で土日が使えない店舗も増えてきた。

そうすると土日はカフェ、という流れになってきている。 結局、パソコン1台でどこでも働けるスタイルの仕事は、 まわりの環境から手詰まりになってきているのではなかろうか。

結果的に、コワーキングスペースを儲けさせられなかったから、 場所が無くなったのだ。

私は先日、腹立たしい事があった。図書館の社会人スペースで朝イチから勉強をしたのだが、 本を読んだり勉強したりしないで、ずっとカタカタ響かせている輩がいっぱいいたことだ。 コワーキングスペースが使えず、カフェが満席になり、イスとテーブルと電波を求めた結果が図書館、 ということらしい。

本を読んでインプット。即アウトプット。

そんな顔した老若男女、いや老若男が大人数であまりにもカタカタやるもんだから、 うるさくて半日で出てきた。
ここは勉強する社会人席ですよ。
資格試験勉強や社会人大学生の論文や、貸出禁止の文献を読んで勉強したい人がいっぱいいるのですよ。

それで今回のエントリー。
ノマド、場所考えようよ。


 
店の品格って、どう考えられているのだろう。

「コンセントあります」
Wi-Fi完備」

なあんて文句が書かれていたら私なんか避けてしまうよ。 それだけが売りなのかこの店は。って思うから。

「サービスしません、コーヒーはまずいです、でもコンセントあります!」

こんなカフェ、いやでしょう?

そもそも・・・
カフェに電力提供は必要なのか。
カフェに電波提供は必要なのか。
人間に電力は必要なのか。
人間に電波は必要なのか。
キミはアレか?ロボなのか?

この状況でコーヒーが、紅茶が、何を彩るのかな。

やっぱり「お金儲け」ですかね?
それとも「自己陶酔」ですかね?
お金儲けの匂いがするカフェ、
行きたいっすかねぇ行きたいんでしょうね。

お金儲けがなんだか悪く見えてしまうのは、 「メーワクだ」と思う人が周りにいるからだ。

気づかないかもしれないが、メーワクかけているのだ。 その行動がいくら利益を与えていても、 それ以上のメーワクがあったら嫌な奴なのだ。

嫌な奴はカッコ悪いよ。
そりゃあ冒頭の彼女もいなくなるさ!


 

せめて人間の生き様くらい美しくありたい。 と思うのは、私がおじさんだからだろうか。 「カッコつけさせてくれ」なんて死語なんだろうか。

美徳や美学が理屈で議論されてルールになったら、それは人間らしい行動じゃない。 「理屈」というプログラムで動くロボだ。

ロボ化している社会に、カフェはついていけるだろうか。

コワーキングスペースがせっかくあるのだから、 是非そちらに利益を落としてもらって、 自分と共にコワーキングスペースも成長させていただきたい。

ノマドがもたらしたものは悪いものばかりじゃないと思いたい。 社会は変わっていくが、我が子にもその変化を教える為に、 現代のノマドワーカーが切り開く道を見てみたい。

その姿が「ひとのメーワク」に見えなければ、 カフェや居酒屋がコンセントや電波を売りにせずもうひとつ上の段階に進み、 あらたな利益を生むと思うのだが。

written by 日照ノ秋人
他人が迷惑しているかわからない男ほどショボいものはない。


ブログはカフェで読んでも良いのですよ。

hiderino-akihito.hatenablog.com