ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

町田ゼルビア 愛称を軽視する理由を探る

FC町田トウキョウ。

あたらしいダンススポットでも出来たのかと思っていたら、 なんと、Jリーグ「FC町田ゼルビア」が名前を変更するというニュースが。

名前を変える必要がどこにあるのかは私にはわからないのですが、 突如発表され騙し討ちのような形で改名とは、 なんだかきな臭さを感じてしまうのです。

愛称である「ゼルビア」を捨ててしまうのは、 新たに株主となる某社の決意表明みたいなものに見えて、 ファン、サポーターの心情に何の配慮の無いものに思えるのです。

愛称を軽視していませんか、と。

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私はFC町田ゼルビアのファンではありませんが、 クラブのエンブレムはカッコイイし、 以前出張で町田に行った折にはJ2に上がってきたばかりで、 町を挙げて盛り上げていたなぁという印象が心に焼き付いています。

あれから月日が経って、長年名乗ってきた名前を捨ててしまうとは・・・。

ずっと応援を続けているファン、ずっと戦っているサポーターを納得させる自信がきっとあるのでしょう。 と、様々な理由を完全に部外者の私が探ってみましょう。

商標などの問題

「ゼルビア」とついてしまったグッズなど、 商標になっていたなら金の流れは今まで通り変わりません。

しかし名前を変え、新たな商標を儲けたい企業が押さえてしまえば、 金の流れを動かしたい方向へ動かせます。

悪意を持った言い方をすると、儲けを分散せずに集中させて ひとり占めしたいから、という理由になります。

要するに、
金儲け目的ということです。

儲けを集中させられれば、「ゼルビア」以外のなんでも良いのです。 だからテキトーに「トウキョウ」なんてつけてしまうのではないでしょうか。

あまりにもダサいとファン、サポーターからは罵られていましたが、 ダサくてもいいんです、商標が競合しなければ、という発想。

チーム丸ごと手中に収めているのなら商標など関係無いとは思うのですが、 「ゼルビア」を使っていろんな人が商売をしないように牽制する目的にも見えます。

出資によりJ1に上がる資格を得られるのだから何をやってもいいでしょ。

これが本当の理由だとしたら冷たい、冷たすぎる。

現状を打破したい

大きく資金を投じててチームを盛り上げたいんだ、 という使命感がありすぎて、今までをすべて捨ててしまおうという発想。

それでもファン、サポーターからの支持が得られなければ、 「捨てる」ことはリスクしか無いと思うのですが、 それでもバッサリと捨ててしまう。

Jリーグは地域密着であるという理念から、 地域に根付くイベント、スタジアムグルメなどを展開しています。 ネーミングもまさにその「一歩」。

ゆっくり時間をかけて名前が浸透していくように、 今まで盛り上げてきた実績があるにも関わらず、 今回すべてを捨ててリスタートというのは長くチームに関わってきたひとや、 ファン、サポーターの支持が得られなくて当然。
これが上で書いた「リスク」の部分。

しかし、それを考慮しても(してるかどうかは不明)リスタートに 踏み切ってしまうほど、クラブ内の「何か」に不都合な部分があるのかもしれません。

それを打破する為、というのなら不都合な部分を明らかにしないと、 ファン、サポーターは納得しませんよね。

宣伝効果

歴史的に長く定着してきたものは、 長ければ長い程変化を嫌うものだと思います。

定着が「膠着(こうちゃく)」に変わってしまったものは、 すべての流れが膠着してしまいます。

ひとは真新しいものにとりあえず飛びつく習性があり、 それをくすぐるのが広告戦略です。

エンブレムとチーム名変更をブチ上げて、 膠着から再度「定着」を目指すという発想。

これはあまりにもビジネス的な手法すぎて、 スポーツの現場にどうしても「金」がチラつきます。

新たな株主は、クラブを使ってマネーゲームをしようとしている。

そんな風に見えてしまうのではないでしょうか。

楽天が、メルカリが、ジャパネットが、シティーが。 成り立っているのならウチにも出来る。

我が町のクラブに突然やってきた者がクラブを動かしすぎれば、反発は当然です。 でも、多くの人が「納得」できないから反発するものだと思うのです。

クラブの名称変更が新たな株主との契約条項だったということが、 ファン、サポーターには伏せられていたのだから「納得」はできませんよね。

運営側は、ファン、サポーターには関係の無いことだから公表しなかったというスタンスなのでしょうが、 そこで「関係ない」としてしまったら、支持は得られないでしょう。

そこまで運営が運営するために追い詰められていたのか。

結局は「金」なんでしょうか。
運営するには必要なものなのでしょうが、なんだかな・・・。

おわりに

横浜Fマリノス
ジェフユナイテッド市原・千葉

クラブのネーミング変更は、愛着のリセット。 複雑なのはブチ上げるクラブ側よりもファン、サポーターですね。

運営費は観客動員数に不思議と比例していくものだと思っていますが、 運営のテコ入れで観客動員に響かないかが心配になります。

今回のFC町田ゼルビアの改名の理由は、
「ゼルビア」という名前は覚えにくいから
という株主の圧倒的主観だけのようで、

アンタ、それだけの理由で俺たちのクラブを変えてしまうのか。

と、周りは納得がいかないのです。
それに加え、「トウキョウ」があまりにもダサい。 なぜかトウキョウに媚びている感があり、町田を隠したいかのような イメージ戦術的なネーミングに見えてしまうのです。 せめて町田に関わる名前にしてくれよ、と思うひともきっといるでしょう。

スポーツの現場に金が割って入ってくると、 往々にして成績は伴わないもの。

神戸M氏や、名古屋T氏が声を挙げずとも現場に現れてしまえば、 成績が振るわない事は歴史が証明しているのです。

クラブの成績よりもビジネス。

というのなら神戸、名古屋の2チームは優秀なのでしょうが、 ファン、サポーターが求めているものとは違います。

そのシワ寄せはいつかくるのでは。

いつかはまだ来ていないからでしょうね、 チーム名まで変えてしまうのは。

背広組(株主や運営会社)が仕切るスポーツの現場の末路は、 名古屋がJ2降格という事で証明してしまっているのですから、 同じ轍を踏まないか、スポーツを愛する者はただただ見守るしかありません。

written by 日照ノ秋人
 名称変更が軽々しく見えてしまうのは残念