ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

副業を認める企業の大きな矛盾

とある企業が社長を交代するというニュースを見ていたら、 新しく社長になる男が公然と言い放った。

私が社長になった暁には、従業員の副業を認める。と。

テレビではこれからの働き方に見合ったニューモデルを模索していくと強調していたが、 私には違和感しか無かった。

副業を認めてやるから給料が安くても文句いうなよ。

と言い放っているようにしか感じられなかったからだ。

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副業を認める

企業が率先して「副業を認める」とやってしまうと、 印象はどうだろうか。

今風の良い会社だね~。
副業を認めてくれるなら就職しようかな。

そんな風に考える若者がいるのだろうか。

だとしたら、新社長が公然とぶち上げた「副業を認める大作戦」は成功なんだろうが、 私のようなひねくれおじさんには
「従業員の生活の面倒は見ません」 という宣言としか思えないのだ。

会社のために働いてくれるなら、
生活の面倒は会社が見ます。

現代ではそういった企業の社会上の使命感みたいなものは完全に消え失せ、

給料が安い?だったら副業をやったらいい。

といった従業員の生活のことなんか知らないという冷たい企業ばかりになってしまった。

仕事の負荷をかければブラックといわれ、 働き方改革といって賃金を減らせば生活出来ないと言われる。

企業側にも言い分はあるだろうが、 あまりにも無責任すぎる「働き方改革」は、 単なる企業側のエゴにしか見えないのだ。

働き方改革

最近の企業は「働き方改革」って言ってしまえば、 なんでも許されると思っているフシがある。

働き方改革によって賃金(残業代)カット。 働き方改革によって利益が出ずリストラ。

一見、社員が「楽ちん」になっているようで、割を食っているひとが大勢いる。

働くな
利益を上げろ

企業が大きな顔して掲げる「働き方改革」は、ものすごく矛盾している。

俺たちは働けないから働け

そんなことを言われて割を食うのは中小企業である。

私の勤め先の様な「どこかの子会社」ではない中小企業なら、 「華麗なるおことわり」を突きつけられるのだが、 どこかの子会社であった場合、 親会社からその矛盾を突きつけられたらそうはいかない。 結局は大きな会社で特に戦えるわけでもない労働者しか、 副業に割く時間は存在しないのだ。

俺たちが働けないから働け

なあんて言ってしまう戦えないヤツが副業として、どこで戦うのだろうか。

副業といったって

冒頭の新社長といい、 世間で言う「副業」というのはいったいなにを指すのだろう。

単純に異業種に手を出せば、 それはただの程度の低いアルバイトでしかないし、 片手間でできる仕事なんてそうそう無いはずである。

だから安直に、副業といえば「転売」とか「アフィリエイト」とかに なってしまうのだろう。

どちらにせよ片手間ではたいした利益にはならないのではとも思う。

副業の名の下に、程度の低い労働者がアフター5に溢れてたら、 様々なプロレベルのサービスがアマチュアレベルに転落してしまわないか、 大いに心配である。

副業っていったって、そんなに都合良く仕事があるわけないし、 程度が低ければ対価は払われない。

程度が高ければ問題無いだろうと思う方もいるだろうが、 それならば程度の高い副業を「本業」として勝負した方が 学歴と勤続年数でしか実力を測れない、 いつリストラをするかわからない大企業に勤めるよりも有意義だと思うのだがどうだろう。

結局大企業も「企業に甘えているヤツ」なんかいらないのだ。 だから「副業オッケー」を働き方改革として宣言してしまうのだ。

ある意味試練かもしれない

名うてのラーメンを食べにきたのに、名うての店主働き方改革で休み。

「今日はその代わりにあの大企業で働くAさんが副業としてきてますので 安心してくださいね」

なあんて言われても、俺は名うてのラーメンが食べたいんですよ。

下手に副業として働く側もハイクオリティーを求められるのだから、 イチ人間としての能力を測る試練なのかもしれない。

ダメなヤツはとことんダメ。
ふるいに掛けるのもたまには必要だけど、 そんなに副業が都合良く落っこちているわけでもなしに、 結局は「稼げないヤツ」がワンサカ生まれるのではないかと思う。

完全な実力主義ならば、やはり努力は必要。 本業を勤め、空いた時間で努力、努力、努力・・・。

つまんないヤツが量産されそうな予感。

副業でブログはどうなのか

いったい何に影響されたかはわからないが、 いまだに儲け目的のブログを作ろうという人は多い。

大変お世話になっている「はてなブログ」でも社会の流れを汲んで 商用利用可能を打ち立ててしまった。 そうなると、つまんない副業ブログが増えていくのだろうが、 早めにイケダ某ブログの凋落ぶりでも眺めて現実を知ってみてはと思う。

努力して構築したものがグーグルさんのアプデによって簡単に検索圏外にはじかれてしまうと、 本人の努力とは関係なしに戦場から引きずり下ろされてしまう。

私もブログをはじめてからアプデは数回見てきたが、 そのたびに断末魔をブログにのっけてフェードアウトしてしまうひとたちが大勢いた。

そしてその影で、私のクソのようなブログの検索順位は竜が沼から飛び出すごとく上昇し、 いったい何基準でグーグルさんは仕事しているのだろうと不思議に思っている。

結局はグーグルさんにとって「お小遣い稼ぎ」のブログなんか、 排除してしまえという働きがあるのではないか。 その道のプロが語る仕事が、お小遣い稼ぎのシロートブログに埋もれてしまっては 「プロの価値」というものがめちゃくちゃになってしまう、 という事を嫌っているのだろうか。

副業で大勢のアマチュアが野に放たれるというのに、 ブログではシビアに「プロ」を求められてしまってはどうしても分が悪い。

どーせなら、おもしろい物を書いて欲しいと思うのだけれど、 おもしろいブログはいっぱいあるからもっともっと突き抜けて、 ムカッとくるブログを書いてみてはどうだろうか。

あ、それがイケダ某氏なのか。
インフルエンサーはさすがに早いね。

つまり、それほどに先を行かないと副業の収入としては見込めない。

先を行くことができるなら副業でなく本業で勝負出来てしまうのだが、 企業にとってそんな副業野郎に脅かされることなんかないと思っているから「副業オッケー」なのだろう。

企業があんまり逃げ腰だと「日本オワコン」さんが騒ぐんだろうな。

自分たちが「終わり」と告げた日本で、 自分が儲かるだけのシステムを構築し、 自分の後の世代の為にコンテンツを作ることなく。

written by 日照ノ秋人
 終わりは始まり、口だけじゃ始まらない。