ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

サンタは子供の欲望なんて見たくないんだ

こどもたちから手紙がいっぱいきたのぉ。
どれ、この子はなにかな?

ふむ、トミカじゃな!

ほう、この子はシルバニアファミリー

ほほえましいのぅ・・・ん?

この子はなんじゃ?
漢字二文字で・・・

課金

け、けしからんぞぉ!
 
f:id:hiderino-akihito:20191224233410j:plain

時代は変わっている

時の流れは残酷である。

辺境のクソ寒い所でやわらかなヒゲを生やすご老体も、そんな時代の流れというヤツについていけず、 なんだか悶々としている・・・きっと。

昔は「手作りの木製オモチャ」を贈るという「くくり」もあったようだが、 源流をたどれば、ちょっとした食料を施すことだったりしたようだ。

ほほえましいオモチャなら清々しかろう。 ただ電子ゲームとなるとちょっと違う。 源流から来るサンタクロース像からはあまりにもかけ離れすぎている。

どんな理由でこんなことを始めたのか。

ただ単純に「子供達の喜ぶ顔が見たい」とか、 そんな理由なのだと思う。

嬉しいことがあって、自然とこぼれるのは涙か笑顔か両方か。 そんな人間模様がまわりを軟化させるのだろう。

プレゼント=欲望

時代が変わってしまった今を、 昔のサンタが見たらどう思うのか。

「施し」程度でみんな笑って少しだけ幸せ感を感じていたものが、 現代では欲望むき出しではないか。

hiderino-akihito.hatenablog.com

欲しいものがある、くれ。

大人の大人でも理解しがたい感覚が、 子供にまで伝播してしまっている。

今やサンタクロースは、欲望を満たしてくれるなんだか名前が甘味料みたいなジジィ扱いなんである。

ついに子供の価値観も崩壊

金をくれ。

親がそう叫ぶほどに子供は影響され、 ついにサンタクロースにまで金銭を要求するまでになった。

だってお金が欲しいから。

「無邪気」で片づけられない切実な願いは 社会のせいにしてしまえばそれだけだが、
結局選べないオモチャよりカネ
という大人臭い感覚を持ったガキ共の真実である。

思っても言うなよ

なあんてこちらが思っても、お金が欲しいのだ。 そしてついぞ「課金」というけしからん要求までもサンタクロースにお願いする子供まで現れた。

驚いたのは、子供にまで実体のないものを欲しがり始めたことだ。

課金、ガチャ、仮想通貨。
実体の無いなんだかモヤモヤしたものに価値を見出すなんて、 価値観が崩壊し欲望に取り憑かれたサルそのものである。

サンタクロースだってね、お金に困ってるんですよ。

そういえば星新一の話でもお金に困ったサンタクロースが、 家屋に浸入する術を使ってデパートで盗みを働くという 「ああ、なげかわしい」話があったな。

だからオトナの事情を汲み取った我々親は、 サルの思い通りにはさせないのだよ。

手紙

我が家には我が子が書いたサンタクロース宛ての手紙がある。

そこには
ニンテンドースイッチの○○がほしいです」
と目を覆いたくなるような欲望丸出しのサル文字が躍っていた。

きみはサンタクロースを
なんだと思っているんだい?

そんな欲望は当然「華麗に却下」。
サンタクロースさまに見せるまでもなく、 親ジャッジ(夫婦満場一致)での判断である。

サンタクロースは電子ゲームなぞ手配しない。
ましてや「課金」もしない。

冬深まって白い息のクリスマスに、
少しだけ温かいプレゼントを贈る。

サンタクロースの源流は、 親から子へ語り継がねばならないのかもしれない。

written by 日照ノ秋人 サンタを語る野暮
 

去年はこんなこと書きました
ああ、なげかわしい

hiderino-akihito.hatenablog.com