ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

Jリーグ名古屋vs鳥栖 スタジアムでしか見えないものレポート

2019年、第32節Jリーグ
名古屋グランパスvsサガン鳥栖

J1残留を賭けた大一番、と言っても過言ではないこの一戦。

本記事は、スポーツクレイジーの私がスタジアムで何を見ていたのかを書こうと思う。

普段のブログとは毛色がかなり違うので別ブログでやれ!と思われそうだが、 別ブログを作るのもメンドイし、ちょっとくらい息抜きもいいかなと思って結局書く

THE観戦レポート。

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名古屋も鳥栖も成績不振で監督交代という選択を選び、 Jリーグも佳境となった今も、残留に向けて危ない橋を渡っている。

コチラが勝てばアチラが。
引き分ければまた混乱の残留争い。

牧歌の風が吹くトヨスタも、さぞ殺伐としているだろうと思ったが、 試合前の「男祭り」なる興行では牧歌の風が吹いていた。

ウォーミングアップで私は、 小さく最小円を描くかのような蹴り方を繰り出すクエンカに、 日本人の蹴り方との違いを感じた。

試合前アウェイスタンドに貼られている、
正直田舎者
の横断幕をナマで確認しテンションが上がる。

名古屋のディフェンスはフィッカデンティ監督の指揮もあり、 風間時代から見違えるほどに良くなった。特に陣形と選手の距離感。 4階席から見るとよくわかる連動したディフェンス。 ネットがサボるとすぐわかるくらいだ。

この試合のレフェリー、 手を使った反則には厳しいが足に深く入ったタックルには笛を吹かない。 こういうレフェリングはイケナイ。 絶対にケガ人が出る・・・と思っていたらケガ人が出た。

鳥栖の右サイド深くえぐった原輝綺、負傷。 ああ、若きサムライがケガをしてしまった。
そしてPK。

金崎夢生が名古屋サポーターめがけてPKを蹴る。 トヨスタは異様な雰囲気を醸し出した。
そして枠を外した。
サポーターの勝利。
この試合一番のハイライトが終わった。

塩試合。

ランゲラックのキックはほぼ鳥栖に拾われ、 名古屋は「戦術前田」でゴール前に運ぶがチャンスは生まれない。 せっかくのカウンターも前線のジョーが孤立し押上げが全くない。 守備戦術はなんとかなっているが、攻撃はからっきし。

鳥栖のFW豊田が前からプレッシャーをかけ、 金崎、クエンカはサイドに張り出している。
見どころが、無い。

前半は、バックスタンドから見えるベンチの中もほとんど動き無し。

ああ、たいくつだ・・・。


 
後半、鳥栖は豊田が前線から追わなくなった代わりに、 金崎とクエンカが若干内側に入ってきた。 完全に動きの悪いネットを狙った戦術に見える。

それを察知してか、名古屋ベンチが動く。 私は単眼鏡を持ち込んでいるので凝視していたが、 ホワイトボードを床に置いて、監督、コーチ陣が作戦を立てている。 風間時代には決して見ることができなかった光景が繰り広げられた。

思えば風間前監督は、コーチとのコミュニケーションをとっているようには見えなかった。 グランパスは「ファミリーだ」と提唱する割には、 コーチに対してどこか冷たい印象があった。 この光景だけを切り取れば、「全員で闘う」意思は見て取れた。

クエンカの周りを棒立ちだったネットを下げてシミッチ。

私は名古屋の攻撃に足らないのは「パサー」だと思う。 風間前監督の趣味なのか、ドリブラーは多いがパサーがいない。

フォワードに斜めのパスが出せるのはネットかシミッチくらいだが、 今日の鳥栖は果敢に前へ飛び出してきたため、 ホームの名古屋が押し込まれる展開になってしまった。

コーナーキック
ジョーと高橋裕治のやりとりがエグい。

高橋は両腕でジョーを抱え込むと、ジョーは片手でのど輪を食らわせている。 ここだけ見れば相撲。

その相撲を至近距離で見るレフェリーはなぜ笛を吹かないのか。 やはりこのレフェリーはけが人を出す。 私は4階席からでもこの相撲が見られたし、 レフェリーの位置もばっちり見えていたわけだから、 「見えなかった」では通らない。

あの立ち位置で見えなかったとしたらレフェリーとして厳しいと思う、視力が。

0-0のドロー決着。
見どころなし。
試合後のブーイングはレフェリーに向けられたものだ。 名古屋の吉田も結局ケガをしてしまった、 レフェリング次第で怪我人が出るのは誰得でもない。

それにしても、途中から監督業を引き継いだ両監督は最低限の仕事をしたと思う。

鳥栖の金監督はコーチからの昇格だがディフェンスを立て直し、 相手の弱点を狙う策をも繰り出してきた。 シーズン前から指揮をとっていたら・・・のタラレバは言うまい。 次節は清水と残留を賭けた大一番だ。 すまん、原輝綺。 和泉も悪いが、あのレフェリーも悪い!

フィッカデンティ監督は守備の構築はほぼ完成まで持って行ったと思う。 4階席から見てると、連携するディフェンスとは綺麗なんだなと感じた。

イヤ、ホント、テレビゲームみたい。
だけど攻撃は・・・。
本当はここからなのだ。
ボールを奪い、どう運ぶのかを教えるのは。

だがシーズンは終わろうとしている。
この試合でほぼ名古屋は残留をほぼ決めたので、 最低限のミッションは達成出来たと思う。

さて、サガン鳥栖
同じ残留を賭けて争った仲なので肩入れは野暮だが、 最終節も果敢に攻めてほしい。

明と暗が入り乱れる最終節は、すぐそこだ。
※敬称略

written by 日照ノ秋人 悲劇と歓喜は蜜の味


過去の観戦レポート

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