ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

ポンコツが好きなのです

鬼滅の刃がどーのこーのと言われてますが、 私のいわゆる「マンガ」の見方について思うことがあったので書きます。

もちろん、マスクの呼吸で。

f:id:hiderino-akihito:20210213221601j:plain

主人公が最初から有能なものは嫌い

主人公がとんでもない能力を持っている。 実は主人公がとんでもない家系の血筋である。 主人公が人気者であり男前である。 よくある設定だと思います。 主人公がいきなり凄いものは、 「そりゃそうなるわなぁ」と先が読めてしまってダメなのです。

結局、印籠出すんでしょ?水戸黄門

ここまで清々しければ「待ってましたっ!」って 笑えるのですが、主人公が有能であればあるほど、 嫉妬に似た嫌な感じがして愛せないんスよ。

ドカベン

ドカベンっつったら山田ですよ、山田太郎

スライディングで相手選手を失明させてしまい、 1巻から7巻くらいまでは野球を避けて柔道をやっているという設定は好きなのですが、 あんなにずんぐりむっくりで角刈りで太ってて名選手なのです。 なんならバット無くても手だけでホームランをかっとばしそうな程です。

デカい弁当(ドカベンの由来)と、理事長の銅像をせっせと磨く以外は野球しか見どころがありませんが、山田が憎い。

キャプテン翼

ボールはともだち。でおなじみの翼くん。 転校生でボールばっかり触っているおかげで、 周りの少年たちが「優れものぞと」ザワつく程にサッカーが上手で名選手。 きっと努力しているはずなのにその描写は薄く、 ゴールキーパーの森崎の方が努力しているような気がします。 いきなり元ブラジル代表ロベルトのマネを出来てしまったり、 凄まじくまぶしい能力を周囲に見せびらかします。

翼くんの苗字ってなんだっけ、ああ「大空」か。 俺は大空が憎い。

アムロはいい

機動戦士ガンダム」のアムロ

戦いたくない。
大人が嫌い。
戦争嫌い。
ガンダム嫌い。
スケベなことばっかり考えている。
これぞポンコツ

主人公なのに逃亡したり(ガンダムを持ち逃げ)、 スネてひきこもったり、ポンコツエピソード満載。 強制参加させられた戦争と宇宙に出たことで人類の「ニュータイプ」に覚醒してしまい、 政府からは「あぶねー奴」認定で軟禁されてしまうオチまでも素晴らしい。 「ふりむくな」と言われながらも、ふりむいてしまうアムロはいい。

谷口

「キャプテン」の谷口。

野球の名門校から弱小校に転校した谷口。 弱小野球部のメンバーからは過度の期待を寄せられるも、 実際は名門野球部の2軍の補欠だった谷口は、 期待に応えるべく親父と共に努力、努力、努力を重ねます。 なんなら努力しかしていません。 これぞスポ根の典型ですよ、努力は裏切らないのです。

努力と根性により終いには指が曲がってしまうという悲劇もある。 そんな谷口はいい。

じゃあタンジロウはどうなのか

もう、漢字で書きたくない「かまどタンジロウ」はどうかというと、 最初は弱くてポンコツ。 いろんな人と出会い、鍛えられて強くなっていく「THE少年漫画」の典型でもあるが、 実はコレコレこうだったという後付け感のある設定は「北斗の拳」を彷彿とさせます。 なので、鬼滅の刃は割と好きですよ。

水の呼吸、参ノ型、流流舞い! は、
北斗神拳、究極奥義、無想転生! に置き換えれば、 問題無くご覧いただけます。

ケンシロウだって最初は北斗神拳脱落者集団の南斗(この言い方はあんまりだ) の男である親友のシンにボロ負けなのですから、 富岡義勇にボロ負けのタンジロウ先生の成長をケンシロウのように見守るのも 楽しみ方のひとつと言えます。(科学実験はしません)

心を燃やせ、
家は燃やすな、
火の用心!
ハイ、終わりっ!

written by 日照ノ秋人 アオイちゃんと鬼ごっこしたい