ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

人生ゲーム令和版で遊んでみました

その箱には、キッパリと書かれている。

従来の人生ゲームとは違う」と。

そう、人生ゲーム令和版は今までの「人生」とは大きく違う。違いすぎる。

それは違った角度から見れば、今までの人生ゲームを遊んだことが無いひとにも楽しめるということだ。

この令和版、ひとことで言えば
自分を投影しない人生ゲーム
それはいったい、どんなものなのか。

今までの人生ゲームとの違い

さてさて。

この人生ゲーム令和版とは、従来のものとの違いを語るより、 従来のものと同じところを語る方が簡単な気がするのです。

つまり、全然違う。

私の知る従来のものは
お金を集め、地道に働き、うっかり子だくさんになってしまっても 険しい道のりを車で走り切り、大金持ちになって終わる。
「お金」が念頭にありました。

しかしこの令和版は、お金という概念がありません。
集めるのはフォロワー。
フォロワーをより多く集めた者が勝ちなのです。

ボードゲームでフォロワー・・・

SNSにかぶれていないひとには全く意味不明のルールですね。

違いを語るより同じところを語れば、
・自コマが車である。
・ルーレットの仕組み(構造)

以上2点。

サザエさんでも3本はあるのにわずか2点。
ね、全然違うでしょう?

令和版のルール

SNSの世界を飛び回り、インフルエンサーとなってフォロワーを集めます。

盤面上には4つのSNSが存在し、 そこをグルグル徘徊して各SNSでいろんなことをやります。 まぁ、いろんなことをやるというのは、 ただアイテムカードを集めるということ。

4つの世界で集めるアイテムカードとは

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ツイッターみたいな・・・
YouTubeみたいな・・・
インスタみたいな・・・
え、マニアック?・・・

このヌルそうな温度がたまらんですね、好きな人には。

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アイテムカードにはいろんなことが書かれている。 あんなことやこんな事件があったなぁって遠い目をできる素敵なカードなのだ。 ちなみにアイテムカードの内容はゲームに一切関係が無い

そして集めたアイテムカードを組み合わせてインフルエンサーになります。

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これがインフルエンサー
見た事あるような無いような・・・。 するとフォロワーが来るわ来るわウハウハなのです。
※ウハウハかどうかはひとによります。

凄まじく単純作業。
インフルエンサーとなって
という所が実に浅いのですが、 要はアイテムカードをひたすら集めるだけでインフルエンサーになれるのですね。

インフルエンサー具合によって集まるフォロワーが違います。 ちょっとしたものなら500万フォロワー、 ヒカ○ンや前澤某などの、「トップオブインフルエンサー」 になれば3000万フォロワーが集まります。

SNSを飛び回るのだから、 自コマが車でなくてもいいような・・・なんて 思っても口にしない努力をお願いしますよ。

このゲームの悪いところ

こんなフォロワーとか言っちゃってコノー。 って最初は思ってたのですが、 悪いところがほぼありません。

フォロワーの駒が多くてうっとうしいとか、 ※フォロワー駒ひとつ100万フォロワー。それが日本の人口分ある。
単純作業すぎていちいち盤面のイベントを読まなくなるとか、 アイテムカードに描かれる「SNSあるある」も 最初は「こんなことあったな!」と笑ってしまうのですが、 途中から一切見なくなるとか、そんな程度。

一番悪いところは・・・価格かな?(内容のわりに) 部品が多いし仕方ないと思うのですが。

このゲームの良いところ

単純作業なので、小さい子供でもできます。 逆にお金を数える、支払う、稼ぐ、といったことが 全くないので何の教育にもなりません。

しかし何よりも、1ゲーム30分以内で終わるというゲームの短さ。

これは子供と遊ぶ親御さんにはうれしいのですよ。 サルのような子供は毎日でもやりたがりますからね。
パッと始めてパパッと終わる。
子供の欲望も満たされる。
この短さこそが最大のメリット。

まさかこのゲームに影響されて
将来インフルエンサーに俺はなるっ!
って単純な子供もいないだろうなと思うほどのライト感。

ゲームの終了条件がとにかく絶妙すぎて、 相当やりこんだなと製作者の苦労が垣間見えます。

おわりに

せっかくインフルエンサーになるのだから、 ブームを仕掛けるなどの戦略性は欲しかったところですが、 とにかく「軽さ」を追求したボードゲームであると思いました。

内容は大人達に主眼が置かれていますが、 大人達が遊ぶというより、大人が子供と遊ぶことに 適しているような気がします。

忙しい大人が子供と30分程遊べるツールとして、 非常に優秀だと思いました。

ま、浅いので一切盤面やアイテムカードを見ることも無くなりますが(製作者に申し訳ないなぁと思う)、 早ければ15分で終わってしまうので2ゲームやって、 誰かが勝ってワーイワーイ言って終われば子供の遊びたい欲も満たされるし、 親としては「簡単で済んだ」と思える良いツールではあります。

ここからは完全に私目線の話ですが、 盤面やインフルエンサーカードに描かれている様々なインフルエンサーとおぼしき面々を見ていてちょっとひっかかりました。

主に描かれている面々は(注:全て「と、思われる方」であります) トランプ大統領、有吉、前澤、ヒカキン、等々。

インフルエンサーか?と思われる面々もありますが、 なんとなくそれっぽい方々が登場しております。

あれ。

インフルエンサーといえばあの人!という方々がいませんね。

ホリエ某、イケハヤ某、孫某、はあちゅう某、キンコン西野・・・

盤面に、ゲーム中に、不祥事を起こしそうなヤツが描かれてたら 販売中止になってしまうのではと考えたメーカー側の大人の事情でしょうか。 それとも、こんな奴ら描いて子供に変な影響を与えてはいけない! というメーカーの正義感でしょうか。

このあたりの人選もなかなかのセンスではありますが、 令和を超えた先の子供たちに「誰だコイツー」と間違いなく言われるにふさわしい「令和版」の括り。

世情を描くという点でもなかなかの逸品。

なのに今日も閉店作業を急ぐア○タでは売れ残っ・・・ おっと、令和は始まったばかりですよね?

written by 日照ノ秋人 令和が終わるころに注目されるかも


活動自粛におのれをふりかえってみました hiderino-akihito.hatenablog.com

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