ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

時をかけるおじさん

みなさんは「タイム・リープ」というものをご存知だろうか。

「タイム・スリップ」とは違う、 ましてや「タイム★スリップ」とも違うようなのだ。

タイム・リープとは
時をかける少女(著 筒井康隆)で登場した造語 自我、自意識を保ちながら時間軸を瞬時に移動すること。 自分の存在した、存在する過去や未来へ移動できる。

中身が今のままあの頃や、これからの自分に入るってイメージ。 マモーってことでしょうか。あ、コレよくわかりませんね。

「タイム★トラベル」ってのもありますね。 映画「バックトゥーザフューチャー」や「ドラえもん」もそうですが、 体ごと時間軸を移動するアレですね。 私はね、買いますよ。スポーツ年鑑。

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タイム・リープ
そんな意識で己の過去を思い出してみると、 そういった方々に出会っているような気がするような…


私は見たのだ。

タイム・リープしてしまったひとを。

それは客先の社内。
多くの人が行き交う無意識で意識的な場所でそれは起こってしまった。

お客担当者様とふたりで打ち合わせしていると、 時々しか会えない部長様が現れ、 その少し後ろには新入社員が立っていた。

なんでも、新人君に打ち合わせの雰囲気などを掴ませるために、 混ぜてくれってことなのだが、一気にお客担当者様の顏が曇った。

それはなぜか。

この部長様の口癖に特徴があり、 簡単に言ってしまうと

とにかく「YES」を連呼する。

と言ったらわかっていただけるでしょうかね。

こちらが説明する
→イエスエスエス

説明途中でも
→うんうんイエスエス

最初聞いたときは、うっかり「笑う所ですか?」 って言ってしまいそうだったのだが、 今では聞きなれて楽しめる段階になっていた。 社内で顔を合わせるお客担当者様は「ウゼえ」と きっと思っているのだろうが。

そんな部長様はタイムリーパーなのだ。

新入社員を同席させた部長様はいつものように イエスエスと軽快に言って、横の新入社員の顔が 笑いをこらえているのを私が確認しながらこちらの説明を続け、 散々説明した挙句タイム・リープは起こった。

「うんうんイエスエスエス

では、この案で進めますね?

「は?」

散々イエスエス言っておいて、理解しているものだと思っていたのに、 最後に「は?」というのはどういうことか。 そしてとなりの新入社員君も複雑な笑みを浮かべていた。 瞬間、部長様の意識にどこかの時点の意識が混入したのだろう。 いままでの「イエスエスからの「は?」は、 なんの脈絡もなく唐突すぎた。

「ウゼえ」の顏をしていたお客担当者様は 「あちゃ~」の顔に変わっていた。


まさかそんなタイム・リープが唐突に起こるとは思わなかったが、 意識的にいろんなことを考えると、身近なところでもタイム・リープが 起こっていたと合点がいく。

そういえば、私の勤める会社内でも起こっていた。

時々仕事をお願いする協力会社、というかひとり社長の会社なので、 協力ジジ・・・協力おじさんなのだが、 この方もタイムリーパーなのではと思い始めた。

この方もさきの部長様同様、打ち合わせ時に特徴がある。

とにかく相槌が大きく、 「そうそうそう!そうだそうだ!」とか、 「わかるわかるわかる!」とか、 実にご理解いただけている相槌をしてくれる。 しかし、最後の結論ではかなりの確率で「違うっ!」と 返してくるのだ。

それがいつも気になっていた。

こちらはおかしな説明をしているわけでもなく、 結論も間違ったことを言っているワケでもない。 何度、見返してもこちらが変なことを言っているワケではない。

と、すると。

タイム・リープが起こっていた可能性があるのだ。 きっと別次元の打ち合わせの意識が 結論の段階で入ってきていたのだ。

そーなると、このジジ・・・あっぶねぇ。
このおじさまは危ない。 こちらの話の内容を理解していない可能性もある。 テキトーに「そうそうそうだ」と言っているだけかもしれない。

試しに、いきなり間違った結論をぶつけてみたらどうだろう。 こちらの時空を意図的にゆがめてしまうのだ。 彼はタイムリーパーの男なのだから、 先ほど同様「そうそうそうだ」からの「違うっ!」となるに違いない。 絶対に想い描いた通りになるはずだ。 そーだなのだ、ソーダ

私は確信を胸に、いきなり間違った結論をぶつけてみた。

「違うっ!」

まーそーだよねー。


『第2のRira』③

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※元記事を意識しすぎて「お題」みたいになってしまいました…