ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

小学生vsブロガーvsイタリア人

2020年、夏休み。

子供達は苦戦を強いられていた。

コロナの影響は夏休みを「いつも通り」とはさせず、 「短縮」という厳しい現実を子供達に突きつけた。

授業日数が…

それはわかる。
わかるが、宿題の量が例年通りでは子供達があんまりだ。 そんなこんなで、現代の子供達は夏休みがキライになりそうな勢いで、 この夏を駆け抜けようとしている。

読書感想文だって、例年通りであった。

毒を、吐かせてください。

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読書感想文

課題図書ってつまらないんだよね。
大人が子供に「読ませたい」意識がミエミエで、
子供がソソる本じゃないから。

世の親御さんたちの思いは、 皆おなじではないでしょうか。

面白い本はいっぱいあるのに、なぜか課題図書はつまらない。 大人も子供もつまらないと思える物語をよくもまあ書いて売るよなぁって逆に関心するのです。 もちろん、様々な制約の中で描かれた物語でしょうから、 作者を責めるのもいけないんですけどね。
※制約無視ってだけで面白くなると私は思ってます。

これでは読書嫌いになるよな。

大人が子供にも「面白い」と思わせる物語を生み出せないくせに、 「現代の子供は活字離れが顕著」だとか大人が言っちゃいけないなと思うのです。

と、

愚痴をこぼしながら本屋に行って、
課題図書を購入してきました。

我が子には「読書感想文」を真剣に取り組んでもらいたい。 もらいたいのだけれど、慎重になっている自分もいます。

なぜなら、過去に我が子のクラスメイトが 「コンクール」に提出することになったのですが、 散々教師の手垢により感想文が改ざんされ、 「残ったのは名前だけ」という悲惨なものになってしまったのです。

こんなこと思ってないし、感じてない。

友人は全くの別物になった感想文が嫌いになり、 その影響で読書も嫌いになってしまった。 しかも入選などせず「惨敗」という結果だけが残された。

大人の手垢が子供に何を与えたか。 傷以外の何物でも無かったのですね。

従って「コンクール」なるものが、 ただの「大人の手垢大会」であることを悟った私は、 読書感想文意欲を少しでも盛り上げるため、 ある企画を立ち上げたのです。

小学生vsブロガーvsイタリア人

子供に取り組ませるのではなく、
大人も共に取り組む。

それで我々親も読書感想文に挑戦することにしました。 こっちは「はてな」を背負ったブロガーの端くれとして、 小学生にはグガギャフゥゥゥゥン!と言わせなければいけませんね。 とはいえ、レビュー記事ではありませんので、 私も初心に立ち返る必要があります。

感想ですから当然正解なんかあるわけないので自由なはず。 「感想文の書き方」 みたいな型にはめるのもどうかとは思います。 が、良き手本になれればと考えています。

もうひとりのイタリア人については、 こちらの記事を見ていただくとして…

hiderino-akihito.hatenablog.com

完全にとばっちりではありますね。
ヤル気があるんだか無いんだか。
イタリア語で書かせてみましょうか。
無理だな、巻き舌できないし。

子供は本当に活字離れしているのか

「活字離れ」って言うけど、実際はどうなのだろうかといろいろとリサーチしてみました。 といっても、わが子の周辺だけですが、 意外と「子供文庫」みたいなものを読んでいる子供が多いような気がします。 でも、ある程度年月が経つと本を読むことを辞めてしまう。 様々な娯楽を知って、「読書」に面白みを感じないのでしょうね。

私の少年時代はマンガとかアニメばかり見て、 小説なんぞ読まなかったような気がしますね。 ゴールデンにアニメ番組が放送されてましたし、 今より子供向けの娯楽があったからでしょうか。

子供文庫の多くは圧倒的に「ファンタジー」です。 もちろん古典的なものの現代リメイク版みたいなのもありますが、 全くといっていいほど読んでいる子供はいません。 「人間失格が好き」とか「太宰を読んでます」とか、 そんな子供いたとしても、かわいくないでしょう?(同意を求めるな)

結局、子供達に背伸びさせたってオジサンみたいな子供を育むだけで、 もっと無邪気に読みたがる本を子供には読ませたらいいと思うのですよ。 で、それが「ファンタジー」っていうのがリアルな現実。

それほどに子供の気を引く本が登場していないということ。 ナオキショーだかアクタガーショーだかをねらう作家さんよりも、 子供の気を引ける本を作れる作家さんの方が教育という観点では気高く、 難しいのではないでしょうかね。
だから「子供では理解力が…」と大人の顔する大人では、 広く読まれる物語は作れないのではと私は思っています。

お笑いもそうですよね。

M-1などを見ていると、子供からプロまでがウケている人達が優勝しています。 よくヒョーロン家ヅラして「この芸人の方が…」というのもよく目にしますが、 子供には全くウケていなかったりするんですよね。

大人の物差しをポイーッと出来る作家さんが評価される世の中になれば、 子供達が子供頃から小説に親しみ、作家として食っていける人が増えると思うのに、 もったいないよなぁって私も大人の顔して思うのであります。

written by 日照ノ秋人 小説→アニメ化は良い試み