ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

ピアノ選びに重視するポイント

私が常日頃読んでいるブログでピアノを買うのに電子ピアノで良いのかどうかと悩まれていた。

習い事として子供にピアノを、と考える親御さんもピアノ購入に関して悩まれる方は多い。

これはもしや、私のおせっかいチャンスじゃないですか!

我が子も4歳からピアノを始め、 7歳でヤマハクラビノーバを購入。

そりゃあもういろいろ悩みました。

大きく分けて生楽器か電子楽器かになります。

さすがに家にグランドピアノを置く家庭はなかなかないでしょうから、 ココで言う生楽器とは「アップライトピアノ」になります。

さあさあ私がいかに悩み決断したのか、 私が抱いたメリットとデメリットについてまとめます。

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アップライトピアノについて

鍵盤に組み込まれた機構によってハンマーが弦を叩いて音を出します。 実際に弦を叩くワケですから、強く叩けば大きな音が出ます。 弦の振動、その振動が木に伝わって指から体に伝わるアナログな楽器です。

メリットといえば、

・生楽器のニュアンスを体感出来ること

これしかありません。
これしか無いのですが、感覚を養うと言う点では 生楽器以外ではなかなか難しいので「感覚を養いたければ」 電子楽器よりアナログな生楽器でしょう。

デメリットといえば

・調律が出来ていないと間違った感覚が身についてしまう

・調律にはもちろんお金がかかる(立ち会う時間もかかる)

・ご近所の手前朝晩練習出来ない

・重い

・防音がしっかり出来ていないと結構うるさい

・高価

私が思うに、維持に時間とお金がかかるというイメージですね。 それをさしおいてアナログ感という感覚を身につけたいかどうかが焦点です。

電子楽器について

鍵盤の機構は生楽器と同じものがあったりしますが、 実際に弦を叩くものではありません。 音は実際の生楽器の音を取り込んだ音をスピーカーから発します。 鍵盤を押す強弱で音の強弱を表現できますが、 弦の振動を操るわけではありません。 いろんな楽器の音が出せたり楽譜を表示する機能があるなど多機能です。 ヘッドフォンをつければスピーカーから音は出ません。 (鍵盤のボコボコ音は若干あります)

メリットといえば

・調律の必要が無い

・練習に時間を選ばない

・アップライトに比べれば軽い

機能によっては自分の演奏を録音出来たり、練習曲の演奏例をテンポを落として (音程はかわらない、地味にこれは凄い)再生したり一緒に練習したりできます。 機能は各種メーカーやグレードでちょっとずつ違うので、 はっきり言って価格で変わりますが、どのグレードであっても調律不要、 ヘッドフォンで練習出来るという点はおおきなメリットです。

デメリットといえば

・生楽器ではない

・電化製品なのでいきなり壊れる可能性がある

アナログな生楽器ではないという点が大きなデメリットになります。 他に目立ったデメリットはありません。

私はこう考えた

アナログ感を養うのは確かに大事です。 ですが、子供にその要素は大事なのだろうかと考えました。

いや、感覚の鋭い子供だから大事なんだ。

という言葉をよく聞きますが、私はもっと重視すべきポイントがあるだろうと思うのです。

楽器屋さんは販売価格と購入後も継続的な調律費用を考え、 アップライトを断然プッシュするのですが、 調律費用も馬鹿にならないですし、立ち会うのも結構大変。 それでコンクールや発表会で弾くのはアップライトでなくグランドピアノなのですから、 練習と本番で全く別物なのは電子楽器でも同じ事なのです。

最近の電子楽器でもグレードが上のものは、 鍵盤の機構からかなりグランドピアノを意識したものが多くなってきており 「実際に弦を叩いていないだけ」というハイグレードなものもあります。

私が上で挙げた「重視すべきポイント」とはなにか。 微妙なタッチの差ではなく、もっとグランドピアノに簡単に近づけるために重視するポイント。 それはピアノを弾いている時の指がピアノ本体に映り込むかどうか。

つまり、塗装です。

鏡面仕上げ

多くのグランドピアノ、アップライトピアノは黒い「鏡面仕上げ」です。 ピアノを弾くと、鍵盤の上の部分にぼんやりと自分の指が写ります。

それが目障りか、それともその見た感覚で何かを覚えるのかはピアノを弾けない私には全然わかりませんが、 練習では映り込むことのない指がコンクールなどで映り込むと、 その環境の違いから結構面食らうと聞いた事があります。

それは鍵盤のタッチが軽いか重いかよりも意外に重要な要素のようです。 もちろん生楽器か電子楽器かの違いよりも、です。

電子楽器で鏡面仕上げというと、だいたい別料金になります(チョット高い)。 そもそもラインナップが無い場合があります。 わざわざ電子楽器で鏡面仕上げにするひともいないのかもしれません。

生楽器(アナログ)か電子楽器(デジタル)か

ハンマーが弦を叩くタッチの差。 最近の電子ピアノであってもその差を語るのは難しいです。 生楽器であってもメーカーによってタッチの差はありますし、 はっきり言ってしまえば生楽器か電子楽器かのタッチの差よりもメーカーのタッチの差の方が大きいのです。

我が奥方はピアノを弾くのでその辺りに明るいのですが (だったら奥方が書けばいいのにコンチクショー) ハンマーが弦を叩く感触なんかは上級者になればなるほど細かなニュアンスに影響がありますが、 我々シロートや子供の場合、なかなかその違いはわかりません。

ドリフトをするのにブリヂストンなのかヨコハマなのかの違いといったら・・・余計わからないですね。 つまりそれくらいの微差でしか最近は無くなってきています。

だったら感覚の差でアナログとデジタルを分けるのではなく、 生活の中にどう取り込めるかを考える方が良いと思うのです。 安い買い物ではありませんから。

キーボードではダメなのか

小室哲哉などが使っているあの薄型のあれですね。 我が家にもあり、最初はソレで我が子は練習していたのですが、 やはり鍵盤の機構があまりにも違いすぎて(軽すぎる) いざ本物のピアノを弾く際に指の力が足らないという問題がありました。

アップライトやグランドピアノを弾くことがあるのなら、 キーボードは視野に入れない方が良いでしょう。

我が家は何を導入したか

電子楽器。
クラビノーバ(CLP)のグレードは上から2番目。 鏡面仕上げでなくただの黒色。
価格はピアノのイベントで購入したため、25万円程。

奥方はアップライトも視野にいれていましたが、 我が家がマンションなのと、CLPの上位版はスピーカーも多く かなり良い出来で奥方も結局納得したようです。 (スピーカーが多ければ音の厚みと体感は得られます)

CLPの上には「GLP」というのもありますが、 機能性だけを大きく飛躍させたモデルという位置づけなので、 ピアノの練習を考えればCLPで充分という判断です。

やっぱりどのメーカーも上位版になるほど、 「グランドピアノのタッチ、機構と同じ」を売りにしていますし、 実際かなりニュアンスは近いとのこと。

そして指の映り込みを考えた「鏡面仕上げ」ではなくただの黒色。以外と映りこんだ為、ただの黒色にしました。 それでも我が子は自分の指の動きを映り込んだ視覚で覚えたりしているので、 一応役に立っているみたいです。

でもやっぱり音に関しては生楽器の迫力には到底及ばないんですよね。

ピアノフェア

夏休みは私が購入したような「ピアノフェア」みたいなイベントが発生しがちです。 楽器屋主催の「型落ち市」みたいなものもありますが、 型落ちとはいえ劇的な変化はありませんから、 我々は新型と弾き比べた末ピアノフェアの型落ちモデルをキャッシュで購入しました。

キャッシュのメリットは、お届け日がローンのお客さんを差し置いて「最優先」になることです。 鏡面仕上げは時間がかかるようですが、鏡面でなければすぐ発送できるとのことだったので、 慌てて防音マットなどをホームセンターで購入してピアノ部屋を作りました。 電子楽器とはいえスピーカーから脚へ、脚から床へ響くようなので床の振動対策は大事です。 生楽器はもっと防音防振対策が必要なようですが、私はよくわかりません。

まとめます

生楽器も電子楽器も生活環境に溶け込めるかを私は第一と考えます。

でも生楽器こそ「ピアノ」と呼べます。 電子楽器の音は、やはり「モデリング」ですから、そこをこだわるかで変わってきますね。

子供がどちらに向き合えるかですが、 どちらにも向き合えると思います。

音感を鍛えたければ音に寸分の狂いのない電子ピアノの方が良いと思いますし、 我が子に生音や音の振動とふれあって欲しいとも思いますし。

さてさて、ピアノ選びでお悩みの方。
余計悩んじゃいましたね!

written by 日照ノ秋人 
電子楽器は停電時練習できません。


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