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hiderino-akihito.hatenablog.com
前回のあらすじ
食品サンプルのお店で目の色を変えて物色する日本人に恐れおののいたのか観光客は退散してしまった、ゴメンな。

秋葉原。
この街に降り立つのは約10年ぶりだ。
ガンダムカフェに侵入したあの夏以来、私はニュータイプになれないでいる。
目当ての店は遠いので、記憶を頼りに行く。
GPSなどニュータイプには不要だ。
そして困った。わからないのだ、道が。もう初っぱなから。
時刻は11時30分、もうそろそろ平日のフライングサラリーメンが、わらわらと汚い顔で出てくる頃である。
こちらは休日の旅人。
戦士達の貴重な1席を奪ってはならない。
そろそろリミットだ。
信号の向こうに『富士そば』がある。
キミに決定。
富士そばには以前訪れたことがあり、『コロッケそば』を食べ「別皿で欲しいよね」などと身も蓋もない事を口走った私である。
『紅生姜天そば』という必殺技みたいなものを券売機で買う。すぐ後ろにいた二人組のひとりが『コロッケそば』を購入。「俺、いつもこれなんだよ」と言っている。そうか、君はいつもソレなんだな。「別皿で」とか言って申し訳ない。
カウンターの奥行きが20センチほどしかない。 胸元にどんぶりが在る状態。清原には無理。
そして今回も安定の70点くらいの味である。 これは決して馬鹿にしているわけではない。 食券を渡して席に座れば即座に出てくる食べ物が70点とは凄い。
入店時、見るからに紅生姜天そばを喰らっていたオヤジと肩を並べて食う気まずさ。
ふんっ!よそ者の私が先に食べ終えてやったさ。
見たか江戸っ子、清原に言っとけ。
しかし、コロッケそばの男も同時に食べ終えていた。もっとよく噛まないと消化に悪いですよ、特にコロッケの油が。
私は帰るだけだが、彼らの今日は京都出張、明日は福岡だそう。 スーツケースが店内を圧迫していたが許そう。 私の代わりに日本を戦え。
そうそう、のんきに観光している場合ではない。 『一応』仕事で来ている以上、仕事の神に一瞥(いちべつ)をと思い検索するも、どうも近くに見当たらない。
とりあえず近場の「神田明神」へとゆく。
Part7へ続く