ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

湯シャンをするなら食洗器を導入すべし

キラーチューン。

チューンじゃないけれど、湯シャンに関するエントリーを投下してから、 全国の悩める老若こんにゃく男女から猛烈なるPVをいただいています。

湯シャンを勧める御方もいれば、私の様に「クセー」と口汚く陰口を叩く御方も、 どちらもいることがわかりましたよ。

そしていまだに見かける「湯シャン」とか「経皮毒」というワードに、 どうせなら食洗器をからめてしまおうというのが今回の話。

f:id:hiderino-akihito:20191104201318j:plain

界面活性剤をいじめるな

「湯シャン」や「経皮毒」を意識する皆さんに猛烈なる敵視を注がれているのが 「合成界面活性剤」です。

化学物質が体に影響を及ぼすのよ~ってことですね。

今回は食洗器の話でもありますので、 「界面活性剤」にフォーカスしましょうか。

界面活性さんというのは、
カレー太郎君お皿次郎君が、 取っ組み合いのけんかをしている間を取り持って、 「まーまーまー」って言いながら手と手を取り合う役割を担っています。

あ、わかりづらい?

お皿にこびりついたカレーの「お皿」と「カレー」の間に割って入って、 汚れをゆるゆるに浮かせるのが界面活性の役割です。

浮かせた汚れは水を流すことによって水と共に流れていきます。 汚れに浸透、そして境目を乳化、汚れとお皿の分散。 これが食器洗剤における「界面活性」の真骨頂ですね。

化学物質が界面活性の力を借りて体内に・・・
イヤァァァァァ!

そんなあなたにおすすめするのが食洗器であります。

食洗器を毛嫌いするひと

今でも食洗器を毛嫌いするひとっていますよね。

私の偏見ではありますが、湯シャンや経皮毒にかぶれている人って、 食洗器を受け付けない人が多いような気がするのです。

界面活性を毛嫌いするくせに、界面活性剤で手洗いしている。 そして、食洗器に対してこんな風に言うのです。

あんなもので汚れが落ちるわけがないじゃない! 落ちるとしたら化学物質の力よ絶対!

そんな人たちの「食洗器を導入しない理由」は全部正解です。

そもそも食洗器は汚れを落としているわけではなく、 「汚れを溶かしている」からです。
もちろん化学の、アルカリ洗剤を使って。

食洗器がどう活躍するのか

私は子育てをしている家庭ほど、食洗器は導入すべきと考えています。

手洗いの界面活性洗剤を使った食器洗いは、 汚れが完全に落としきれない可能性があります。
人間の手仕事ですし、汚れは落ちても雑菌が繁殖する可能性があるからです。

雑菌、細菌、病原菌を意識するのも親の務め。 では食洗器はどうか。

アルカリで汚れを「亡き者」にすることは、 雑菌の元を根絶しているようなもの。

哺乳ビン洗浄のつけおきと、全く同じ理論なのです。

アルカリの力は凄いのです。
人間自体も溶けてしまうのですから(人間は酸よりアルカリに弱い)
汚れなんかきれいさっぱり。
食洗器対応食器でなければ食器も溶かしてしまうほどです。

そしてアルカリも、湯で簡単に落とせます。

あれ、この仕組み・・・どこかで・・・。

食品工場

食べ物や飲み物、人間の口に入るものを生産する食品工場も、 機械や配管を洗浄する必要があります。

有機物、酸素、地球上に存在する必要不可欠なものは、 すべて雑菌やら病原菌の繁殖につながってしまうのですから、 頻繁に洗浄しなければならないのです。

そこで登場するのがアルカリのチカラ。

結局は食洗器の洗浄方法と、工場の洗浄方法は全く同じなのです。

食洗器は汚れが落ちないだぁ?
化学物質は危険だぁ?
汚れは溶けて無くなってるし、
病原菌の繁殖の方が危ないでしょ!

工場の生産の安定化で調理された食べ物も手に入りやすくなるなど、 人間は科学の進歩で寿命を延ばしてきています。

化学物質の弊害も、もちろんどこかであるのですが、 昔の人みたいに「米のとぎ汁」で頭を洗うったって、 結局は「界面活性剤」を使うのと同じ理屈なのですから、 一方的に毛嫌いせず、理屈で考えず、やわらかい意識でいたいものですね。

化学物質を避けて生きてきたひとも、病に倒れ、寿命に屈し、 病院に運ばれたら化学物質の薬を投与されるでしょうから、 先人が切り開いた科学の力と、後世のために新薬の被験者となった勇気ある患者さんに敬意を表しながら、 限りある人生を全うするしかないのです。

私の疑問

界面活性剤を用いた洗剤で手洗いすることと、 アルカリで汚れを溶かす食洗器で洗うことでは、 どちらが河川に影響が大きいのでしょうか。

人間単体を考えれば、界面活性だろうがアルカリだろうが 「どちらも人体に影響がありそう」というモヤモヤしたものでしかないのですが、 (モヤモヤしているから経皮毒論争がある) 自然に関してはどうなのだろう。

界面活性剤は水生生物、植物に影響があると昔から言われているので、 やはり有害なのでしょう。

以前フロッシュの話でも書きましたが、河川の汚染は看過できないレベルまでになっており、 現在の食器洗剤は少量で済むように改善されているのです。

では、アルカリはどうか。

単に「ph」の問題なら中和出来れば良いだけだと思うのです。 ひょっとしたら、アルカリの方が河川の汚染に関しては、 管理がしやすいのかもしれない。

以上のことを考えると食洗器を導入するかどうかは、 キッチンに置けるかどうかだけで決まるような気もしますが、 幼な子のため、河川の為、自分以外の誰かの為を意識するのも大事ではないでしょうかね。

自分の為でなく、これからの人のため。

最近では失われつつある意識を語れば、 それはただの老婆心になることに気づくと、 自分が嫌になりますが。

written by 日照ノ秋人
皆が湯シャンをやれば川が汚染されなくなるのかな


洗剤を見つめなおしてみたいなら

hiderino-akihito.hatenablog.com

河川より空気と人間関係が汚れてしまった話

hiderino-akihito.hatenablog.com