リモートワークしろだの言って、ここ名古屋界隈でも労働者諸君があまりぶらつかなくなっているのだが、人の減った通勤時にふと気付いたことがありました。
そういや「歩きスマホ」が少ないような…
歩きスマホ
前見てるんだか見てないんだか。
左行くんだか右行くんだか。
動くんだか止まるんだか。
全ッ然読み取れない歩きスマホ諸君。
テレテレワーク(TEL★TEL work)になっているのか、変な儲け話に乗っかって希望退職者に華麗なる挙手をしたのかは不明だが、歩きスマホ諸君がいないのがこんなにストレスの無いことだとは思わなかった。
素晴らしいのは、皆前を向いて歩いているところだ。「うつむくな、前を見よ」と言っているようで、全然知らない女子やオヂサン達に妙な元気をもらっている。ただ単にフツーになっただけなのになぜそんなことを思ったのだろうと考えてみたら、とんでもないトンデモ理論に行きついた。
歩きスマホしていない人はコロナに感染しない理論。
根拠は、無い。
目が見えないひとも出会わない
白い杖をコンコンしているひとや、盲導犬をつれているひとたち。(現代では「盲導犬」という呼称もふさわしくないとのことで「アイメイト」とも呼ぶそうですが、その差は不透明すぎて目が見える私にもわかりません)我々「目が見えるひと」は寧ろそんな彼らの日常をフォローしなきゃいけないのに、「オレを見て避けるべき」をふりかざす歩きスマホ諸君が少ない中、少しは安心して歩けるねと思ってはみたものの、そんな人達さえ見ない。
そうなると、我が根拠無き理論はおかしくなる。通勤の為に外出し、「感染リスク」を高めてしまっている私を含めた人々は、歩きスマホをしないけれどダメな奴らに見えなくも無い。そうなると「歩きスマホをするような奴でもテレワークしてるほうが崇高」と鼻息を荒げる連中まで出てきそうである。
私は世間が見えていないのかもしれない。
後遺症
コロナに感染した方で後遺症に悩むという声がようやく聞こえるようになった。それも結構致命的な後遺症だとさすがに怖い。難病になるリスクすらあるという後遺症の中には、 男にとって絶対に体験したくないものまである。
それが、「禿げる」こと。
後遺症でハゲる。これは阻止したい。ひょっとしたらワクチンで「ハゲる」かもしれないと思うと、ちょっと躊躇する自分がいる。「コロナハゲ」とか言われるのは絶対にカンベンして欲しい。他にも味覚嗅覚が無くなって、「飲食」の必要性を感じなくなるのもゴメンだ。もちろん難病になったら周囲の人や医療費とか考えるともう…
こういうのはある程度デマも飛び交うのが人間社会。「後遺症の症状として『歩きスマホ』の可能性あり」なあんてデマが飛び交ったら、街から歩きスマホは減るだろうか。 某オンラインニュースでは、「テレワークに出来ない企業は頭が古いので入社してはいけない」とあった。必死な「デマ合戦」に踊らされる我々は、何が正しいかをスマホではなく、顔を上げ前を見つめて探さなければならない。無論、目が見えない方々をフォローしつつ。
written by 日照ノ秋人 姿勢が良いひとは見た目も良い