ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

【読書】フィクションが嫌いな私でも読めた本

秋の夜長に読書ですねぇ。

みなさん、読んでますか?
日照ノ秋人です。
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私は普段「ノンフィクション」しか読まないのですが、こんな私でも読めてしまう「フィクション」の本を紹介します。

垣根涼介「ワイルドソウル」

上でもかきましたが、私は主に「ノンフィクション」しか読まない男でした。

奥方と結婚し、「ショートショート」なるものを教えてもらい、星新一筒井康隆などを読むようになり、今では東野圭吾がなんとか読めるまでに成長しました。

私の知人に、秋の夜長に読む本でオススメはあるかと聞き、勧められた本が 垣根涼介「ワイルドソウル」でした。

その知人は「ワイルドソウル」がわかりやすく読み応えがあるとのことで、 ショートショートしか読めない私を考えてのチョイスだったのでしょうが、 この作品は、ページ数多い上下巻あり、という私には読む前からひるむサイズでした。

本当に考えてくれているのかと思いましたが、確かにフィクションにしてはリアルな感じが私には合っていたので、後々「考えてくれたんだ」と感謝しました。

どんな内容か

日本は昔、ブラジルに移民したい日本人を募集し、実際移民させた。

ブラジルには農園があり、ブラジルの小作人を使って農場を経営しませんかという夢のある話だった。

多くの日本人は、その「夢」に価値を見出し、ブラジルに移民することを決めた。

無い金を集め、ブラジルへの片道切符を購入し外務省の旗振りの元、みんなで一斉にブラジルに乗り込んだがそこには農園などなく、作物の育たない不毛な土壌、というより人の住めないジャングルであった。

移民族は気づいた、
これはだまされた、と。

外務省が膨らんだ人口を減らすべく、日本人をブラジルに捨てた棄民政策だったと発覚。

どんどん死んでゆく移民族の集落から脱出し、外務省に復讐する計画を立て実行する。

というのがおおまかなあらすじです。
割と売れた本の為、映画化の噂がありましたが、映画化はしてませんし、 なんとなくリアルな話なので、出来ないのかもしれません。

注意、ひたすら暗い

上下巻あるのですが、上巻ひたすら暗いです。

なので、暗い話が苦手な方は読まない方がよいかと思います。

いかにジャングル生活が過酷か、仲間がどんどん弱っていくさまが描かれており、 復讐心をあおる内容になってます。

それに対し、下巻は復讐計画から実行の話なので、爽快感があってわかりやすいんですけどね。

なぜ、私が勧めるのか

私は普通の男だし、おじさんです。
同じような人なら、たいがいガンダム好きです。

人間の「棄民政策」から復讐へと立ち上がる人間ドラマという点で、

「ワイルドソウル」は、ガンダムに非常に近いのです。
ガンダムは宇宙に棄民するので。

そんなことも加味して、知人は「ワイルドソウル」を勧めたとも思っています。
内容がかなりハードボイルドなので、苦手な方はとことん苦手だと思うのですが、
男はこういうの好きかもしれませんね。

さいごに

私は熱心に勧められたものは、出来る限りそれに「乗っかる」タイプです。

知人に勧められたあと、すぐに本を買いに走りましたが、まさかこんなに太い本で上下巻だとは思いませんでした。

フィクションが苦手、長い物語はキライ、という私でも「ワイルドソウル」の世界にひきずりこまれ、 夢中で読んでしまった本です。

秋の夜長に、ワイルドソウル。


私の知人は、この本を読んでセッ●スに挑めばよかったと言ってしまうくらい、 その行為もリアルに描いてあります。
キャー。

おしまいマイン!