ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

小学生に惨敗したブロガーの読書感想文

先日、わが子の読書感想文の記事にて、 読書感想文対決をしました。

コチラ
hiderino-akihito.hatenablog.com

そして「イタリア人」は審判員ということになり、 勝者は小学生となりました。

いやいや、はてなを勝手に背負ってブロガー惨敗とは、 情けないですねぇ。

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課題図書

今年の課題図書はコレです。

月と珊瑚(るなとさんご)

bookclub.kodansha.co.jp

この記事では、私が対決用に書いた読書感想文をありのまま載せます。

読書感想文って、学校の先生は課題図書を読んでから読むものなのでしょうか。 きっと読まないですよね。全てを読むほど先生方も時間なさそうだし。

だから、あらすじなどをこのブログに書かないで、 先生方同様の「初見感」でお楽しみください。

断っておきますが、子供の参考にすべく私も小学5年生という設定で書いています。 ※ひらがなは出来る限り漢字にしています。

日照ノ読書感想文

月と珊瑚を読んで
五年一組 日照ノ秋人

小学校六年生の大城珊瑚は、祖母で民謡歌手の「ルリバー」と沖縄で暮らしている。 珊瑚は漢字を覚えるのが苦手なので、漢字を覚えることも兼ねて日記を書くことにした。 去年、東京から引っ越してきたクラスメイトの詩音にバカにされるも、 親友のくるみは難しい沖縄民謡を歌える珊瑚を知っている。 珊瑚は歌手であるルリバーから沖縄民謡を教わりながら、 歌詞に込められた意味や、戦争と沖縄の女性についても教わっていた。

新しく東京から転校してきた月(るな)は、問題児と聞いていた。 何かわからない不思議な雰囲気の月と親しくなった珊瑚は、 月に向けて沖縄の子供もわからない歌詞の沖縄民謡を歌う。 この本は、珊瑚たちが沖縄の女性の過去をルリバーや他の大人達から学びながら、 将来の夢と沖縄の未来を描く話です。

沖縄の過去を知る大人達と、何も知らない小学生が現在の日本をよく表していると思いました。 沖縄の「血」を受け継ぐ女性として何を伝え、何を伝えないのか。 珊瑚の祖母である「ルリバー」は、自分の生い立ちや本名すら珊瑚には明かしていません。 隠された過去が明かされていくにつれて、珊瑚と周りの友人たちは 次第に互いを受けいれ、人として、女性として成長していく姿に本当に知るべきこと、 知らなくて良い事があると思いました。

作中では、東京から沖縄に転校してきた詩音と月が、 沖縄ならではの文化に触れて困惑している事が印象的でした。 オスプレイ辺野古といった、今現在でも問題となっていることを、 小学生はどう思っているのか気になります。 授業中の学校の上を戦闘機が飛び、そのエンジン音を聞いて何が飛んでいるのかを当てるクラスメイトが、 エンジンの異音を聞き分けて命を守るための知識としているという所が、 沖縄ならではだと思いました。

漢字の勉強を続ける珊瑚が、話が進むにつれ成長し、漢字が増えていく日記の構成が 「日記や本を書く」ことの良い参考になりました。 まわりの大人達に触れ、しっかりと自分を見つめなおし、 友人たちの抱える悩みに直面しながら夢を描く。 私もいつか、十年後の自分をしっかりと描けるようになりたいです。

回顧録という名の言い訳

読書感想文の規定として「原稿用紙2枚半から3枚」という縛りはありました。 文字数にすると5~600字になるのですが、 私がブログを始めた時からずっと意識している 新聞一面の編集者のつぶやき(ナンタラ春秋とか)がちょうどそれくらいなのです。

書いてみると、意外と少ない。
少ないのに詰め込まなくてはならない。 いつも2000字くらい書いてしまうので、 まとめきる文章力の無さを嘆くのですよ。 500字って少ないっ!と。 (でもフィクションでの500字って多い…)

親子で互いの感想文を読み、 イタリア人の意見も考慮して、小学生の勝利となりました。 自分で自分のを読み返すとヘタクソだなぁ、 あのころから変わってないなぁとヘコみますよ。

やっぱり、苦手だなぁ…。

本選びについて

課題図書について家族で話をしたのですが、 「The課題図書」という感じで、随所にピックアップできる話題を 散りばめている構成であり、最終的に不完全燃焼な感じという印象でした。
※本作品が悪いというわけではありません。もちろん個人差あります、が、リアルな子供の意見です。

購入するにあたり書店に行きましたが、 ママンさんがおっしゃるように、課題図書でない本の方が、 子供も「おもしろそう」と言っていましたね。 言葉を選んでいない、という感じで課題図書よりも 「攻めている感」がありましたし。

我が奥方が学生の頃、「課題図書で感想文を書くな!」 という極端な先生だったそうで、先生がチョイスした本から選んだようです。 それで星新一の「未来いそっぷ」という話で感想文を書いて以来、 読書が好きになったとのこと。
(よくショート・ショートで感想文が書けるな。)

本との出会いで好き嫌いが変わるなら、 大人の体裁は気にせずにウケのいい本を課題図書にすればいいのに、 やっぱりもったいないよなぁ…と敗者の弁。

written by 日照ノ秋人 子供の方が上手かった


このブログでは唯一の本の話

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