電車を待つ駅のホーム。
夜の風、街の明かり。
こんなに忙しくしなくてもいいはずなのに、 今日も働いてしまった。
どうせ明日はやってくる。
今日はもう、終わりだから。
みなさん・・・今日は問いかけません。
日照ノ秋人です。
駅のホームにて
見渡せば、周りの人は猫背で左手をアゴ下まであげ、 「家用の顏」で地蔵のようにしてらっしゃる。
いや、本物の地蔵でも前を見ているのに、判を押したように皆同じ体勢で電車を待ち、並んでいらっしゃる。
顏は不気味に光って、その左手に持つ機械でゲームやら動画やらを 無我夢中で見ていらっしゃる。
年々、こういう人は増えているような気がすらっしゃる。
電車は来ない。
来なくてもいいんじゃないかと思わせる背中、猫背地蔵。
たぶんこの人たち、ずっとこうしていられるんじゃないか。
自分の、自分だけの時間を、周りの人と共有する場所で展開できているんだ。
街に冬が近づいて風も冷たくなってきたが、この人たちの背中にも 寒さが見えるのは私だけじゃないだろう。
あ、この感じ。調子狂いますか？
スマホを見ているひとたち
手持ち無沙汰の人たちは、だいたい2パターンに分かれます。
それは、
スマホを持っているか、いないかです。
現代人は何かをやっていなければ不安定になってしまうんじゃないかとこちら私こと約一名は心配になってしまうのですが、 そんな心配よりも猛烈に気になることがあります。
見た目が悪すぎる。
これにつきます。
上で書いたように「猫背」、「家用の顏」、「皆おなじ」の絵面は めちゃくちゃ見た目印象が悪いんです。
そりゃあ自分も周りを見ていないんだから、周りから見られることはないだろうと 油断しているのでしょうが、ちょっと危機意識が足らなさすぎのように思えます。
でも、やっぱり人を見てしまうものなんですよ、無意識にでも。
その瞬間、「猫背」、「家用の顏」、「皆おなじ」を見せられると、
いくら可愛い子でもちょっとアレです。
他の人と共有する電車、駅など、周りに気を配るのは当然の配慮だと思うのですが、 そんな「当然の配慮」が出来ていないように見えるのです。
少しは危機意識を持たないと、気配りをしないと、周りから見られてると思わないと、 顏って変わっちゃうんですよ。
腑抜け顏が長ければ「腑抜け顔」になり、
スマホを見ている「家用の顏」になる。
そんなひとに惹かれるひとはいません。
人の好みはそれぞれ
私の好きなドラマに「リーガル・ハイ」がありますが、 ひとの好みはそれぞれ違うという話があり、 ひとをどこで判断するかという問いかけに 「たたずまい」と答えるシーンがあります。
たたずまい。
ひとは不思議なもので、脳内である程度の補正などのプラスアルファが
はたらくことがあります。
と、同時にマイナスアルファもありえると思うのです。
良い印象がプラスアルファをもたらすのなら、
悪い印象がマイナスアルファをもたらすのです。
では、たたずまいとは何か。
単純に言ってしまえば「ボーっとすること」です。
しかし、その「ボーっとする」ことで、そのひとの仕草、立ち方などが表面化し、
「ひととなり」がうかがえます。
その「ひととなり」が魅力的ならば、他人には良い印象が与えられます。
「目は口程に物を言う」という言葉もありますが、 ひとは見て、見られて、何かを判断する生き物です。
「スマホを夢中で見ている」ひとには「スマホを夢中で見ている」以上の 印象は与えられないのです。
それが、とてつもなくカッコ悪ければ、印象は最悪です。
皆がやらないことをやることが魅力的なのは昔から不変
盗んだバイクで走り出し、夜の校舎で窓が「ラース」するほどに割りまくる。
昔の不良は、なぜかモテたものです。
それは「皆がやらないことをやってしまうのが魅力的」だからです。
だったらば現代人よ。
皆がスマホに夢中になっているのなら、ボーっとしている人の方が 魅力的なはずです。
ボーっとしていてモテるのなら、これはチャンスです。
だのに現代人。
そんなチャンスよりスマホいじりなのです、惜しい！
・・・。
ん？私極端なこと言ってますねぇ・・・。
マトメ
最近の日本人には「良いたたずまい」が無さすぎるような気がします。
立ち姿に惚れる、まちぼうけの仕草に惚れるなど、見渡せば魅力的なひとが ちらほらいたものですが、とにかく今は判を押したような「猫背地蔵」が あふれすぎていて、「街中で見つけた気になるひと」を見つける楽しみが まったくありません。
私は駅のホームではボーっとし、男子なので主に女子のたたずまいを見るのです。
すると、私と同じようにボーっとしている女子とよく目が合うのです。
まあ、お互い同じように見まわしているのですから、目が合って当然なのですが、 男は馬鹿者なのでやっぱり気になるのです。
通勤、帰路、だいたい同じ電車の同じ車両の同じ入口で待つので、 「目が合う氏」とはほぼ毎日会うのです。（そして毎日目が合う）
こちらは当然「目が合う氏」の印象が良くなります。
「目が合う氏」が気になり、「猫背地蔵」でないたたずまいが気になる。
あ、これって恋？
こんな感じで、馬鹿なオトコは釣れますよ、女子。
まぁ、ひとの「たたずまい」で判断できるような男は、 良い眼を持っているに違いありません。
と、自分を正当化して終わります。
こちらもおねがいします。 見た目が全てではないがが、やっぱり大事。
