ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

命がけの行列だなんて

台風で「不必要な外出は控えましょうね」 なあんて世間で言うだろうから、 あらかじめ買い溜めしようと奥方と街へ繰り出した夕方。

すでに風は強く「夜には暴風域」というニュースを横目に 台風の日の献立なんか考えながら車をブゥゥッとしていたら、 いつも行列ができているステーキ屋に開店前の行列ができていた。

強烈な風が横に吹き、小雨も横に降る中スマホを片手に髪を振り乱す行列を見て私は思った。
「命がけの行列だな」と。

f:id:hiderino-akihito:20191027233414j:plain

行列に並ぶって心理、私にはよくわからない。 そんな並んでまで〇〇したいかね。
私が斜に構えていると・・・

それは君が心を揺るがすものに出会っていないからだよ。

なあんてチョビヒゲでフェラーリの真っ赤なポロシャツなんか着ちゃう オヤジにエラソー感を見せつけられそうだなぁ。
※私の勝手なイメージです。


 
昔からコレクター的な要素や、アタシ絶対コレを手に入れる!といった執着心とは無縁だった私。

食べ終えて嵐の中帰るのだろうか。 彼らに対し、ちょっとしたことを考えてみた。

でっかい看板が倒れて頭に直撃したら、 検視解剖の時に「胃袋にステーキが未消化」とか書かれて 「仏さんも最後にステーキだったんだから本望だろう」ってつぶやかれるのだろうか。

残された遺族に「あんな嵐の中ステーキなんか食べて!」って 死して涙ながらに叱られるのだろうか。

ま、そういうこと考えていないんだろうなと思ったよ、私は。

リスクアセスメントよりリスクテイク

スリリングなんだろうけどさ、嵐の中片づけるひともいるんだし、 いくら欲していても状況は考えなきゃねって人のフリ見て学習ですよ。


 
行列の出来る「店側」の気持ちってどんなものだろうか。

最初のうちは「おおっ、私の店にもついに行列がぁ!」って思うのだろうけど、 先の見えないほど並ばれるとねぇ、もはや修行のように思えてくるのじゃなかろうか。 ましてや嵐が来るぞぉ!って言われているのに並ばれて何かが起こったら、 変ないわく付き店舗になっても嫌だろうし。

タピオカ屋なんか店員がうんざりしてるもんね。 カップをその辺にポイーするから時々見回らなきゃいけないし、 ゴミ問題も放置したら営業に響くだろうし、客を選べないしね。 行列が無いなら無いで悩むよね。

結局儲けたきゃ忙しくなるし、忙しくなきゃ儲からないし。 そこそこ儲かって、そこそこ休めるちょうどいい感じを目指すけれど、 ちょうどいいことって無いから「ちょうどいい」を理想に掲げるのも、 ただのわがままじゃないかって思うのだ。

稼ぎたきゃ働け。
稼ぎたくなきゃ休め。

昔からこんな図式で労働者は働いてきたけれど、 結局今も変わらない図式なのではと思う。

いろんな方の行列に関する考察を読んでいると、 行列になっている店の品物を
手に入れるワタシ、パシャリ。
という目的で行列に並ぶのだと考えている方が多かった。

行列よりもタピオカよりも、好きなのは自分。 いったい何が好きなのかよくわからなくなってしまった。

私も通勤電車待ちの行列に並んで、 「ひょっとしたら電車が好きなのか、電車を待つ自分が好きなのでは」と自問している。

written by 日照ノ秋人 満員電車は大嫌い。


 
台風の被害は他人ごとではありませんね。

hiderino-akihito.hatenablog.com