ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

増税だからって子供を甘やかすバカ父

ごめんなさい。
先に謝っておきます。

タイトルの「バカ父」とは私のことです。
こんなことやると奥様に怒られるよ、という周知みたいなものですが、 私が周知したって無駄なんですよ、バカ父ですから。

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増税の足音がズンズン聞こえる9月。
たった2%の癖に我々貧乏人はいけない。

増税前、増税前と、 なんだか盛り上がってしまうからだ。

葬儀屋でパートとして働いている奥方は、 8月、9月が割と忙しい。 暑すぎて亡くなるひとは多いというし、 なにより法事がとても多くなる時期である。 土日はほぼ仕事、となると私が子供とふたりきりで いることが多くなる。

振り向けば増税の足音が。

働くママを差し置いて、パァ~っといこうぜとばかりに、 私と子供は外に飛び出したのだ。

イオンに行く

増税前にどうしても欲しいものがあった。 増税でちょっと余分にとられるくらいなら、 瞬時に買ってしまえと言わんばかりに即決で購入を決めた。

朝、奥方を職場に送り届けた足でイオンへ行く。

時間は10時、イオンという人間ホイホイは日曜のこんな朝イチから人間と車を集めていたおり、 増税ブーストのおかげかは知らないが、 あまりの大混雑に正規の駐車場をあきらめ、ちょっと遠くの臨時駐車場に滑り込んだ。

買い物をして、子供とパァ~っとウマい飯でも食べようとレストランストリートへ向かった。

ママにナイショでシースー(寿司)でも食う? まだ11時前だし、すぐに案内されるだろうと思っていた私が愚かだった。

なんと、既に行列が出来ているのだ。

まあまあまあシースーだからだな、トンカツにするか、トンカツ。 といっても行列は変わらない。 11時前って言ったら午前中だぜ?トンカツ行く?

まさかの行列は、どの店にもあった。 増税前だからなのかは不明だが、あまりの光景にイオンを飛び出した。 今から車をブーンとさせて一番最初に出会った店でパァ~っとやろうじゃないか。

出会った店はガスト。

すまん、娘よ。シースーがよかったよな。

ガストで暴飲暴食

さあ、たーんと頼みなさい。

普段こんな大盤振る舞いしないケチ夫のクセに、 子供の前で甲斐性を見せびらかすバカ父。

サイドメニューの「大盛ポテトフライ」をオーダーしよう。 おっと、ドリンクバーもつけちゃう?

自分の胃袋と相談すると、ポテト食ってハンバーグなんか食おうものなら、 脂肪警察に職務質問されるなぁと思った私は、一日に数食しか出無さそうな 「ナントカ雑炊」をオーダーした。

さて、我が子よ。
ドリンクバーだ。

普段、甘いものを食べすぎないように注意している私のせいで、 ジュースをあまり飲まない我が子は、ドリンクバーでジュースを入れるのを 少しためらっていた。

いいんだよ、今日は増税前だし。

まさにバカ父である。

我が子はカルピス、
私はコーラ。
大盛りポテトフライをガブガブしながら、ジュースもガブガブ。 いやあ、体に負荷をかけるなんていけないなぁ、 なあんて薄っぺらいこと考えながら、 ドリンクバーだからさ、おかわり行こうと子供を誘うバカ父。

我が子はメロンカルピス、
私はレモンコーラ。

またポテトフライをガブガブしながら、 糖質警察に見つかったら緊急逮捕だなと思った。 想像よりショボい雑炊を食べたが、 店内が若干寒かった為ぬるかった、これはイカンぞ。

これはいけない、再度ドリンクバーでシメのコーヒーだとまた子供を誘うバカ父。

ノリノリでコーヒーを淹れていたら、 なんと我が子はお茶を飲んでいた。

なんで私はノリノリなのだろうかと考えたら、 将来我が子と一杯ひっかけたい欲が芽生えていたのだと思った。 気が早いよ、まだまだ子供じゃないか。 そう思ったバカ父に、なぜお茶なのかと問われた我が子は言った。

甘いのは、もういい。


 
小学生のくせにやけに大人びたことをしている。

親の気づかない所でいつのまにか大人びていく我が子に気づくと、 成長を感じた嬉しさ反面、ちょっぴり寂しく感じた。

ファミレスで高校生みたいなことして、 楽しんでしまっている自分だけが子供のままみたいな感じ。 眼の前の我が子はどんどん大人びていって、 いつか巣立っていくのだと思うと途端に寂しくなる。

喜ばしい事なのに寂しい。

ひとっていくつになってもワガママだ。 自分の思い通りになるわけがないのに、 いつまでも理想と現実をごちゃまぜにしてしまう。

我が子の成長は現実だ。
これから先も、ずっと現実が続くのだ。
淡い理想は捨ててしまう。
子離れってこんな感じだろうか。

ロケットの打ち上げには、 ふたつのブースターが両脇を固めて飛び立つ。 燃料が切れたら切り離してブースターは落下する。

落下地点にファミレスはあるだろうか。
私は妻といつしか迎える子離れの日を楽しみに待とうと思う。

いや、待ってちゃだめだ。
ブースターはがむしゃらに我が子を打ち上げるのだ。
気づいたら落下している。
そんなものでいいのだろう。

すまん、我が子よ。
これからも増税はありうることだと思う。
悲観していたって何も起こらないだろうが、 いつか我が子に甘える時が来る。

そんな時に「バカ父」ってヤダなぁ。

なあんて思われないようにするために、 ブースターはひたすら大盛ポテトフライとドリンクバーで燃料を蓄えるのだ。

うん、そういう事にした。

written by 日照ノ秋人  
些細なことも胸に刻まれる、
どうせなら楽しいことを。


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