ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

レディーファーストを意識していたら怒られた

2020年。
ある男は燃えていた。

厄年であるその男は、前回の厄年で九死に一生スペシャルを演じており、 それは日頃から良き行いをしていなかったからだと反省していた。 同じ轍を踏むものか。 とりあえずその男は無い頭をフル回転させてひとつの答えを導き出した。

そうだ、レディーファーストしよう。

過去を振り返ったら、レディーに対してやさしさが足らなかったかもしれないと気づいたその男は、 レディーファーストがどんなものかをよくわからないまま、ただただ、燃えていた。

その男とは・・・

アラヤダッ!アタシのことじゃないっ!

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紳士and淑女

数年前、マナー講師だかの女性がテレビで燃えていましたね。

レディーファーストの思考が日本の男どもには無いって 言ってる君たちはそもそも「レディー」なのかっ! 「レディー」としての立ち居振る舞いなどしないで 男に「レディーファースト」を求めるなっ! してほしかったら「されるように」自分を磨き整えよっ!

熱い。熱いぞ、そのメッセージ。

レディー=淑女

淑女とは、しとやかで品のある振る舞いのできる女性。
新選国語辞典 金田一京助 編より

品(ひん)。

わかるようでわからないソレは、 立ち居振る舞い、しぐさなどから垣間見ることができる謎のパラメーターだと思う。
パッと見で「レディー」かどうかなんてなかなかわからないので、 私が行うレディーファーストは不特定多数の女子を対象とすることにした。

分け隔て無く振る舞う。
これは紳士か。
ただの気安い男か。

電車にて

いよいよ降りる駅が近づいてきたので、 体の向きを変えたり、鼻息をむっふわぁぁぁんとしてみたりして、 周囲の人に「私降ります」オーラを醸し出したのですが、 私の周囲の多くの女子も同じようにむっふわぁぁぁんとしていました。 レディーファースターの私としては紳士ヅラを見せびらかすチャンスだと思ったのです。

いやいや、気持ちいいものですな。

私がココで降りるということを察知してか、 降りるのを譲る私に対し、歩きスマホをする人以外はペコリと会釈して降りていく女性多数。 私の紳士的振る舞いに気づいてくれたことを実感できたのです。

感慨深くうっとりしていると、 突然私の背中を小突かれた。 振り向くと私の一回りくらい歳上の女性。

アンタが邪魔で降りられないじゃないの!

なんということでしょう。
このレディーファーシチズムフォーメンのよかれと思っていた行いが私の背後にまで行き届いておらず、 結果的にただ邪魔なおじさんを演じただけだったという現実。 しかもちょっと怒らせてしまってるし。

人に対する優しさとか配慮とかは、 結果が違えば単なる自己満足なんだなぁって良き戒めになりましたよ。

教訓

電車の昇降時は特に譲る必要なし。

まぁ、狭い車内ですからね。

というか不特定多数にレディーファーストをキメるなんて、 なかなか嫌なオトコじゃん。

不埒(Furachi)。
軟派(Nanpa)。
すけこまし(Sukekomashi)。
助兵衛(スケベ)。

数々の称号を瞬時に得た私は、 変態(Hentai)の獲得に至らなかったことにホッとした。

written by 日照ノ秋人 オトコにはゆずらない


プライバシーポリンキー

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