ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

ベストフレンド

心が動くのは嫌だと思ってた。

自分は自分の為だし、
誰かに揺さぶられるのは
なんだか汚らしい気もした。

夏の盛り。

面倒な感情は高い空にでも 放り投げたくて、
無気力な顏をしながら、汗を拭いた。

人付き合いくらい一旦はなおざりにしたい、
だって夏なんだから。

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それでもアイツは
無気力な顏を心配した。
自分もアイツのうつむき顏を
心配したからだった。

最小限の人付き合いは、
自然に「ふたりきり」にした。
それが丁度良かったし、
常にベッタリではなかったからよかった。

いつからかアイツを空気のように感じていた。
人を空気扱いするのは気が引けるが、
それくらい自然に溶け込んでいた。

アイツはそうじゃなかったんだな。

肩肘張って生きる日常が嫌で、
ひとり遠くの鉄塔を眺めた。

白いホイップクリームの雲が
オレンジに染まるころ、
「寂しさ」のようなものを感じた。

揺さぶられたくなかった自分は
何に揺れているのだろう。

心に浮かんだアイツを消した。
でも、無理だった。

心が動くのは嫌だと思った。

やわらかく笑ってしまう自分は、
もっと嫌だと思った。

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written by 日照ノ秋人 ほぼこの唄のおかげ


『第2のRira』⑦
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