ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

若いんだから食べなさいって言いたい

情報商材をつかまされて泣き寝入りする。 投資などの儲け話に乗っかって大損する。

そんな若者が多いそうな。

社会が不景気になると、きまって暗躍するのが 「儲け話」を謳うマルチ商法や詐欺師。 私が若いころも、ふんだんに悪いやつらが 若者を焚き付けるだけ焚き付けて稼いでいましたね。

儲かるのは仕掛けた側のみ。

それがわからない若者を狙うなんて、 オトナとしてサイテーじゃないでしょうか。

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金の使い方

いきなり大金をつかんだら。

小物たるや、欲に任せて威張り散らかすのが関の山。 あるいは「投資の為の軍資金や!」と鼻息荒く、 「ゼニや、ゼニ」言ってひと儲けしようとする。 そういう彼らには彼らだけの夢があるかもしれませんが、 周囲に夢を与える存在にはなっていないのです。

大人ならさ、子供に 「世界にはこんな素晴らしい大人達がいるのだよ」 って言いたいじゃないですか。 商品を買い占めるだとか、転売するだとか、 なにがしをマネタイズするだとか、 そんな程度のことで子供に大人顏(おとながお)を見せたくないのですよ、私は。

だからってビルの屋上から札束ばら撒いてしまうのも何だか違う。 もっとホンワカした小さな幸せをお金を使って与えられないか。 そんなことを考えてみたのです。

大盛無料

学生の頃、学校の近くにはいろんな店がありました。

妙に安かったり、妙に多かったり。 学生に向けたビジネスは、お金が無い学生にとっても利点がいっぱいありました。

大盛無料だよ。

そんなこと言われたら「じゃあ大盛ね」って言うでしょう? でも店側は大損なのですよ。 にもかかわらず、ニコヤカに「大盛無料だよ」って言ってしまえる大人に子供の頃の私は出会っていた。

単純だけれど、学生にとっては小さな幸せ。 今となってはふんだんに脂肪なんだけれど、 心揺さぶる何かがそこにはありました。

若いんだから食べなさい

子供の頃、どんな意味かもわからず聞いていましたね。 若いんだからナントカを。

根拠とか、理屈とか、全くわからないのだけれど、 「若さ」とは失敗しても怒られないからだと思うのです。 もちろん悪い事をしたら怒られますが、 社会に出て、いい歳こいてアレやコレがわからないと、 「いい歳こいてわからないの?」と言われます。

若さは武器。
きっとそうなのだ。
若いから食え。
若いから走れ。
若いからよく眠れ。
若いからハメ外せ。

大人になってからではできないことばかり。

だから変な時間に大盛り食べて、 はしゃいで笑ってエネルギーを無駄遣いして、 そういえばそんな店あったねと、いつか、いつかを思い出す。

どこか、だれかの青春の片隅に存在できたら、 それは大人として幸せなことなんではなかろうか。 もしも宝くじが炸裂して腐るほどの大金を手に入れたなら、 どこかの学校の近くでホットドック屋でもやって 若者が買える破格の値段で提供したい。

そして、
「若いんだから食べなさい」 って言う。

これが私のおとな冥利。

そんな夢なら、あってもいいでしょ?

written by 日照ノ秋人 もちろん大盛は無料です