ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

せまい世界と心の広さ

井戸の中。

泳ぐことに馴れたけど、
広さも丁度いいし住みやすいなぁ。

見上げる空は狭いけれど、
そんなに見上げることもなくなったし、
きっとこの井戸の中にずっといるんだろう。

特に面白くも無いし、楽しくも無い。
居心地も悪く無いし、誰からも邪魔されないから良い。

あ。

誰か知らないけれども、
新しい生物がいるじゃないか。
この居心地の悪くないオレだけの
空間を邪魔しやがって。

嫌がらせをしてやろう。
徹底的にやってやろう。

井の中の蛙

狭い世界しか知らないから、いろいろなものが狭く、
小さくなってゆく。

最近の若いもんは。

こんな風におじさん風味を効かせてみても、 何も変わらないことは知っている。

けれども、このおじさんひとりは知ってしまうのだ。 広い心に触れる事が無い現代人の井戸の世界とやらを。

儲け話やら、やけに威勢のいい正義感なんかどうだっていい。 なんにも無い時間くらい、何食わぬ顔で甘受せよ。

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さてさて。

先日、サッカースタジアムに行った私は、 4階席という高所からいろんなものを見たいがために、 「単眼鏡」を持参しました。

「双眼鏡」の片側だけのものですね。
ソレで試合開始前にあちこちを見ていたのですが、 さすがに観客の顔をじろじろのぞき見するのは良い気分がしませんでしたので、 主に競技者やら会場スタッフやら、遠くの山やスタジアムの構造などを しげしげと眺めていました。

ああ、こんなに牧歌的な時間を垂れ流すなんていつ以来かな。

そんなことを考えていた時に気づいたのです。

遠くのものを見ていると、時間がゆるやかに感じられるということに。


スマホ見て、またスマホ見て、目つきの悪い自分に気づかないでスマホ見て。 そんな「スマホ依存」の現代人に共通することは、 「心が狭い」ということ。

短気で、怒りっぽくて、暴力的で、わがままで、 配慮が出来なくて、気配りができなくて、思いやりが無くて、 理屈っぽくて、その理屈で周りを納得させられなくて、また怒る。

心が狭い、気も小さい。
全てが狭くなっていると感じる。

それは、狭い世界に依存しているからだと思う。

まさに冒頭の「井の中の蛙」。

近いものしか見なくなってしまった現代人は、 インターネットという「仮想大海原」で、 チンケでウソばっかりの世界を「オレの住む世界」とやってしまう。

ウソや胡散臭い情報だってホンモノを知らないからホイホイ乗ってしまうし、 威勢のいいだけの空っぽ人間をやすやすと崇拝し、信用してしまう。

井戸の中から見上げた空は狭い。
井戸から出た時の見上げた空はもっと広いことを知らない。

人間の本当の学習とは「人の言葉から知る」ものではなく、 「自分で調べ理解して知る」事だと思う。

インターネットという仮想大海原の情報を知っただけでは、 ホンモノの大海原も大空もわからないのだ。

そしてホンモノに気づかないひとが、 ウソみたいなこと言って大勢をたぶらかしている。

まさに、無知こそ罪。


能ある鷹は爪を隠す

ホンモノほどひけらかしたりはしないもの。 ホンモノが「当たり前」だと思っているから、 ひけらかす必要が無いのですね。

そこが、すでに違う。

浅い、冷たい、小さい・・・
人間いろいろあるけれどSNSなんかにひけらかしてしまう精神は、 人間としての小ささをオープンにしているようなもの。

何を焦っているのかはわからないが、 なんだか最近急ぎすぎているような気がする。

そこで今回、そんな狭い世界からの脱却のヒントに気づいた私は、 言うだけでなく自分も実践しようと思ったのだ。
もちろん私が自分で「知る」ために。

これから不景気になるし、社会に緩急を求められないので、 まずは身近なことから始める。

なあに、簡単さ。
時間をゆるやかにする方法とは、

近くを見ないようにする。

それだけ。

スタジアムで牧歌的な時間を「無駄」とは感じなかった私は、 生き急ぐことのバカバカしさを知ったのではないか。

スピードを求めすぎて病んでしまった我々人間は、 スピード社会を捨てる時が来たのでは無いか。 高給取りのジジイを儲けさせるためにまわりの者が生き急ぐことは断じて無い。

たまにはボ~ッとしてさ、
自然を感じられるカッコイイおとなにでもなろうよ。

と、締めくくろうかと思っていたのですが、 素敵なエントリーに出会ってしまったよ。

www.whatithinkandfeel.net

※コメント欄が無かったので勝手に言及しています。  迷惑でしたら削除します。

まさに私が狭い世界の住人に対して感じていたことがこのエントリーにある。
そしてくやしいことに「よくまとまっている」良いエントリーなのだ。

今宵はこのエントリーに添い寝しようと思ってしまうほど(何故に)感動し、 取り乱した私こそが「井の中の蛙であることに気づいてしまったのだ。

無知ほど罪なことはない。

40のオヤジでもブログを通じて、まだまだ出会いはあるのだな。

written by 日照ノ秋人 ツイッターは性に合わん!


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