ふにゃふにゃフィロソフィー

真の父親とは、男とは何かを考えるブログです。

外国人労働者を呼び込む理由

2019年4月。
入管法改正により、外国人労働者
ヤァヤァヤァ!
と言いながら来日するのではと不安で仕方がない我らがジャパンだが、 その理由とはなんそやと、この辺境ブログで「ちょっとリアルなこと」を 書いてみよう。

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その理由とは

簡単に言えば、労働者不足ということ。

リタイアしたZizy、Babarが増加し、労働者世代の人口は減少。 アンバランスにつぐアンバランスで、 今までの企業経営が成り立たなくなってきている。 どこもかしこも「人手不足」と呪文のように唱え、 ある業種では店員がほぼ外国人と、日本にいながら 不思議なエキゾチック感を醸し出している店舗もあるのだ。

それに拍車をかけて、さらに呼び込もう、人手不足を解消しようという 狙いが今回の法改正である。

と、そんな月並みなこと書いて、読んでいる人はおもしろいだろうか。 どうせ私がこんな辺境で書くのだから、もっと視点を変えてお送りする。

人手不足ねぇ・・・

まぁ、どこもかしこも人手不足・・・。
社会全体が人手不足ならむしろ、今より全体の規模を落とせば、 バランスのとれた「今までどおり」ではなかろうか。

人口の多かった今までのジャパンは、行き過ぎたサービス合戦の末、 日本人自体がすっかり疲れ切ってしまった感がある。

24時間工場を動かさなければならぬ。
24時間店を開けていなければならぬ。
年中無休でなければならぬ。

競争が競争を生み、疲弊したのは現場の人間。 数字と「ドアツードア」しか知らない経営のトップは、 人をコマ使いして犠牲にしてお金儲けに奔走した。

今では「貴重」という人材をおおいに犠牲にしていたのだ。

日本人が倒れたのならば外国人を

数字しか見えない経営者は、1つマイナスがあれば、 1つプラスすれば元通りになると思っている。

だったら、日本人でなくても良いわけだ。 でも、今の制度では外国人にやさしくない、 ということで法改正を行った。

疲弊して倒れた日本人に手を差し伸べることはなく、 マイナスをゼロに持っていこうとしているだけだ。 それがこのジャパンでは「有能な経営者」といわれている。 だから我が物顔でおしゃれしてテレビなんかで、 「外国人労働者の使い方は・・・」なあんて語ってしまうのだ。 どうせ、人の使い方なんかわかっていないくせにどの面下げてと、 私なんかは逆に恥ずかしく思ってしまうのだが。

本当の狙いは報道されているのとは違うと思う

今まで上で書いたようなことは、多分だれもが思っていることではなかろうか。
実際の労働者、イチ足軽社員は痛い程痛感していることだろうし、 バブル崩壊後からデフレを経てあぶりだされた無能な経営者が、 「ワレ、無能ナリ」を自覚した結果、 日本人労働者が誰も自分についてきていないことに、 ようやく気付いただけでもある。

しかし、私はテレビで議論されていることとは違った見方をしている。

上で書いたように、全体が人手不足なら、 全体をスケールダウンしてしまえばいいだけである。

24時間営業しなければいいだけ。
年中無休をやめればいいだけ。

実際、昔はそうだった。
今より多い人口がいて、それでも成り立っていたのだから、 人口が減るこれからも成り立つはずである。昔より物価が高いのは問題だが。

では、なぜ外国人労働者なのか。

答えから言う。
原発事故の「事故処理」で使うためだ。

多くの時間と人手が必要

原発事故が起きた瞬間、私は茫然と、
ああ、日本人が全員で後片付けをするんだろうなぁ、徴兵制度みたいなもの作って。 と、思ってしまった。

メルトダウンした燃料を回収する技術は、今の人類には持ち合わせていない。 放射線で細胞をズタズタにされる「人間」である以上、 近づくこともできないのだ。

少しずつ近けるように整備をする。 汚染水は出続け貯め続ける、処理もできない。 ひとも少しずつ被ばくしていく。 これ以上浴びたら害が出る、そのタイミングで作業員は交代する。

終わらない人海戦術、早くは生まれない革新的技術。
ひたすら流れる時間とともに日本の国土は汚染水タンクだらけとなり、 被ばくし尽くした日本人が「もう働けません」と弱音を吐いて、 経済どころではなくなってしまう・・・ワケにはいかないのだ。

なぜなら、日本の中枢を担う「政治家先生方」も、 事故処理に参加しなければ、参加者がいなくなってしまうからだ。

きっと今後、「喰らっていい被ばく線量」が多くなるように、 規則が変わると思うが、それでも人間が平気である保証はない。 日本国民が皆、被ばくしすぎで倒れたら、 結局は「政治家先生方」の出番なのである。

日本人が足りなくなるのなら、外国人を使って事故処理をさせよう。 なあに、外国人が犠牲になったって我々日本人が生き残っていれば良いのだ。

私がもし、血も涙も情けも無い、身勝手で人をコマ扱いするような政治家先生だったらば、そんなことを言うと思う。

さいごに

原発事故の事故処理について、東京電力は30年から40年で完遂と目標を立てている。
テクノロジーと人の技術レベル、そして可能性すら1%も無いのに、 なぜ目標が立てられるのか不思議である。スリーマイルを目安にしてのことだろうが、スリーマイルではメルトダウンしていないし、水中で冷却できていたので、全く状況は違う。
そもそもデブリを回収できたとしても、 それをどう保管するのかは、なにも決まっていない。

私はあの震災の直前、
放射性廃棄物は地下深くに沈めて保管するので安全です」
というテレビのCMが頻繁にやっているのを見て、 そんなこと言ってたら罰が当たるぞと思っていた。

水素爆発で建屋が吹っ飛んだ時も、
「あれはあえて爆発させて圧力を逃がしているから事故ではない」 というテレビの専門家のコメントを見て、 そんなわけないだろうと思っていた。

原発に関しての情報は8年経ってもなお、100%ウソしかない。 放射線を減衰させた状態の放射性廃棄物すら地中深く沈めて罰が当たったのに、 放射線をまき散らす現役バリバリの放射性物質をどうするというのか。

これから先、長い年月をかけて行う事故処理は、 マイナスになったことをひたすらゼロに戻していく作業である。 多くの外国人労働者を招き入れてマイナスをプラスにするわけではないのだ。

使いたい時だけ使う。
危険な作業もやってもらう。
そして、取り出したデブリをどうするか。 まさか、外国人労働者の手土産として母国に・・・ なんてことにならないように願うばかりである。


こちらもぜひ。

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