なんてヤツだ!
けしからん!
親の顔が見たいわ!
見てどうするかはわかりませんが、 子の親としていつ見られても良いように、 脂を落とし、眉毛を整えている私です。
しつけ
しつけは親が全責任を負うようなイメージがありますが、 親がしつけられる範囲は実に少ないと感じています。
行儀、作法、立ち居振る舞い・・・
色々教え込んでも覚えない子供。
そのくせ、学校の悪ガキの口調やら態度やらを体得してきて、 「そんなことどこで覚えてきたんだ?」 と親が目を丸くするのは、 おそらくどの家庭でもあることでしょう。
親が言うより親以外のひとが言った方が、 子供の頭には入っていくと私は確信しております。
従って私は「親の顔が見たいわ!」とは、 口が裂けた上、屁をこいても言えないのですプゥ~。
言うこと聞かねぇ
子供は全然親の言うことなど聞きません。
きっと聞こえてはいるのでしょう。
それを実践するのは
「ああ、親が言っていたのはこういうことだったのか」
と感じた時からでしょう。
大人になると気づくのでしょうが、
気づかないままの人もきっといるのでしょう。
ならず者が完成し、周囲のひとからは
「親の顔が見たいわ!」
って言われて、親御さんはただただ悶々と
堅焼きせんべいなんかを噛みしめるのでしょうね。
私らに言われたって・・・
それが親御さんのホンネ。
私もようやくソレがわかるようになりましたよ。
指しゃぶり
我が子は自分の指が大好きで、いつもくわえていました。
バイキンが入るからね~なんて柔らかく言おうが、 やめんかコラ!って厳しく言おうが全ッ然ダメ。
北風も太陽も受け付けないモンスターに手を焼くのはいつも親。
それでも病院の天使のようなナースさんに 「そろそろ指しゃぶりはやめましょうね~」 と言われた瞬間に、くわえていた指を天に掲げる我が子当時3歳。
てめぇこの野郎!って心のデーモンが太いハムを 口で引きちぎりながら立ち上がろうとした瞬間、 隣の奥方の全身からほとばしるサタンクラスのオーラに こちらのデーモンはすっかり萎縮してしまったよ。
親が数年かけてもナースのひとことで解決するなら、 親はいったい何の役に立つのだろうか。 そう思ってしまうくらい、他人の一声は子供に響く。
今ではおおっぴらに注意するカミナリさん的他人は
いなくなってしまったのだから、ならず者が生まれ放題。
そして「親の顔が・・・」になるのだから、
親は、無力です。
と、さだまさし辺りに歌っていただきたいと思うのです。
時には学校の先生や、塾の先生や、友達の親が。 いろんな子供に声をかけることで、子供達をしつけることになつながってゆく。
親100%のしつけで育まれた大人なんていないだろうし、 いたとしても経験値の少ない大人になってしまうのではないか。
私も親だからさ、そう言って少しは正当化したいじゃん。
そんなこと言っちゃうひと
親の顔が見たいわ!
なあんて言う人は、きっと子育てを経験していないか、 子育てに参加しなかったかのどちらかではなかろうか。
子育ては理屈通りに絶対に行かない。
行ったらもっと楽だもん。
365日が大変な日々になって、
ソレを20年くらい繰り返す。
巣立ったら思い出になるのだろうか。 そして忘れた頃に「親の顔が見たいわ!」って、 我が子は誰かに言われているのだろうな。
見せる顔は無いよ。
子供が巣立てば親は出番無し。
ワシらは全国あちこち旅行にでも行って、 いろんなならず者に出会うだろう。
それでも絶対言えないな。
私含め親御さんはきっと、 今日も明日もモンスターの不条理に手を焼いて、 サタンのオーラを心に隠しているのだ。
私は「親の顔が・・・」とは絶対に言えない。
言ったらそのサタンが、きっとこちらを向くだろうから。
written by 日照ノ秋人
子供を意のままに動かせてしまうのもまたイケナイ事なのかも
こちらもどうでしょう